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138 息抜き ページ2
錦戸side
錦「結局俺一人で病室入らなアカンやん…」
≪コンコン≫
錦「大倉？入るぞ？」
俺はゆっくり扉を開けた。
大「亮ちゃん…帰ったんちゃうの？」
錦「まだ大倉と話したいし。これ、すばる君から。」
大「すばる君から？ありがとう。」
錦「これ飲んでちょっとは息抜きしろよ。」
大「うん。冷蔵庫入れとくわ。…よいしょっ…んっ…」
錦「大倉？」
冷蔵庫に栄養ドリンクを入れるため大倉が立ち上がると、顔を歪めて苦しそうな顔をした。
大「太陽の光が眩しくてフラってなった。ごめん。」
錦「何でやねん。…おぉ…」
笑顔で大丈夫って言うてるけど、俺の前を通った時にも足元がフラフラで俺に当たった。
大「ごめん。バランス感覚おかしくなってるかも。」
錦「ホンマに大丈夫か？」
大「大丈夫やから。」
錦「ならええけど…」
それから、俺はちょっとでも気が楽になるように大倉と何気ない話をした。
錦「そろそろ仕事やから帰るな。」
大「うん。ありがとう。」
錦「早く横山君の意識戻ればええな。」
大「うん…」
錦「横山君なら大丈夫やから。大倉も無理すんなよ。」
大「亮ちゃんもな。」
錦「人のことはええねん。じゃあな。」
でもホンマにいつ意識戻るんやろ。
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作者名：那奈 | 作成日時：2018年12月15日 22時
