138 限界 ページ3
大倉side
キミ君の意識がなくなってもう一週間が経った。
でもキミ君の意識は全く戻る様子がない。
大「キミ君。朝やで?仕事遅れてまうよ?朝ごはんも食べなアカンやろ。赤ちゃんらお腹空かしてるで?」
こうやって話しかけても返事は返ってこない。
みんなには嘘ついてるけど、この一週間はほぼ寝れてない。
その間もちょっとは仕事あったし、そろそろ体力的にも限界が来てる。
大「キミ君…もうそろそろ起きてや…そんないっぱい機械付けられてたらしんどいやろ?早く外してもらおうや…」
ヤバい…
睡眠不足とかろくにご飯食べてないのが重なって何か今日めっちゃしんどいねん…
けどここで倒れたらキミ君のそばにおれへんからアカンねん。
大「あ…そうや…」
確かすばる君がくれた栄養ドリンクが冷蔵庫にあったはず。
それ飲めばちょっとは楽になるやろ。
≪ガタッ≫
大「あぁっ…アカンっ…」
椅子から立ち上がると、いきなり目の前が真っ白になって体に力が入らへんかった。
大「何やこれっ…あぁっ…」
壁に手をついてたけどそれも限界になって、体が床に打ちつけられた感覚がした。
意識が遠のく中、俺は自分の弱さとキミ君への申し訳なさを感じてた。
大「キミ君…ごめん…」
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作者名:那奈 | 作成日時:2018年12月15日 22時