172 懐かしい ページ39
錦戸side
いつの間にか朝日が出始める時間になっとった。
横山君のお腹の痛みはどんどん強くなってる。
横「いっ…んっ…ふぅっ…」
でもあまり声に出すことなく一人でベッドの柵を掴んで耐えてる。
大「キミ君、横向きの方が楽?」
横「分からへんっ…」
今、陣痛の間隔は15分って言うてた。
凄い順調らしい。
横「ふうっ…っはぁ…治まった。」
大「キミ君、寝れるうちに寝といた方がええかも。」
横「うん、そうする。」
ということで横山君はおやすみタイムに。
錦「何か想像以上やな。」
丸「でもこれからまだ痛くなるんやろ。」
村「ヨコが耐えれるかっちゅうとこやな。」
大「何か…お腹空いたな…」
丸「それは確かに。」
大「ちょっとコンビニでみんなの分買ってくるな。」
渋「お前はおらなアカンやろ。俺らで行くから。」
大「ホンマに?ゴメンな。」
ということで俺とすばる君で行くことになった。
渋「何か懐かしいな。」
錦「え?」
渋「ヨコが倒れて、大倉がずっと寝ずに看病して俺とケンカして、ここのコンビニで栄養ドリンク買ったこと。」
錦「その栄養ドリンクは俺が持っていったんすよね。」
渋「そっから長かったんか短かったんかよう分からへんわ。」
錦「俺的には長いように感じる…かな?色んなことが起きすぎて。」
渋「そうやな。大倉には栄養ドリンクでも買って帰るか。」
錦「そうっすね。」
みんなの朝ごはんと飲み物と栄養ドリンクも買った。
渋「好きなん取って食べろよ…って訳にもいかんな。」
陣痛室に戻ると横山君は痛みで目を覚ましとった。
横「ふぅっ…あぁっ…」
安「亮、渋やんお帰り。今さっき始まってん。」
渋「そうなんや。」
と言っても俺らは見守ることしか出来ずにヨコの陣痛が治まるまで待った。
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作者名:那奈 | 作成日時:2018年12月15日 22時