卒アル。 ページ39
「わ〜!なっつかしいね〜!」
「…何でこんな昔のとってあるんだよ…」
「何でもとっておくものだね!」
お前の場合、捨てられなかっただけだろ。
音葉が引っ張り出してきたのは、小学校、中学校の時の卒アル。
「はいっ!卒アル見たい人〜!」
「はいっ!綾人のガキん時の見てみたい!」
「…ソファーで寝」
「はい、没収♡」
「何が没収!?」
「寝る権利さ!」
結局全員かよ。
「あっ、ゆう君!ゆう君も見るかい!?」
「やめとけゆう」
「みる〜!」
裏切りやがったな。
7歳児のくせに。
「はーいっ!まずは小学生の頃!」
「…あの時はまだ楽しかった…」
「はいはい、遠い目しないの!」
…いや、本当にあの時は楽しかった。
小一ん時はまあ…ストレートな悪口言われたくらい。
その他は…あ、そうだ。
「…小四だったか、音葉無視した事あったよな」
「んー?そんな事あったっけー?」
「あったよ。
ほら、お前とまあまあ仲良かった奴もさ」
「あー!あれか!」
「んっと、そいつに音葉無視しろって言われたんだよな。
何も疑問に思わずに無視したら、先生にバレてな」
「えっ、ちょ、そっから全く知らないんだけど!教えて!」
「え、えあ…わかった。
先生にバレて、そいつとその取り巻き、私が呼ばれた。
で、私に全部罪着せて逃げやがった。
まあ、疑問に思わずにそれやった私にも非はあるからな」
「まあ、それももう時効!
さて、次は五年生の!」
「あ、一泊二日の宿泊学習のやつな」
五年生、六年生とみていき、さあ中学校。
「…見なくていいか?」
「いやいや、小学校見たんだからさ!」
「…?何で2冊あるんだ?」
「ああ、私と音葉は違う中学校だったからな」
「ねー!私落ちたんだよね!」
中学校に受験したら、音葉が落ちた。
私だけ受かった。
…音葉は、友達一人だけいたらしいな。
「まずはどっちから!?」
「音葉から」
「わかった!じゃ、私からね!」
パラ…とページを見ていく。
…ちょっと待てよ、これって。
「…お前さ、友達いたっていうの嘘だろ」
「えー?やだなあ、嘘じゃないよ」
「なら、何で写真一枚も写ってねえの」
「偶然じゃない?」
「…この写真の端。
お前だよな。制服汚れてるし、破れてるけど」
「他の人だと思うよ?」
「この鞄についてるキーホルダー。
私が作ってやったやつだ。
…さあ、まだ言い逃れするか?」
そう言うと、音葉は笑顔から無表情になった。
What is this!?→←だいじょぶわけねえだろ(?)
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リリムゥ - ありがとうございます!頑張ります! (2018年1月24日 16時) (レス) id: 55dd47db07 (このIDを非表示/違反報告)
さら - いえいえ!大丈夫ですよ!更新楽しみにしてます!寒くなってきたので体調には気を付けて下さい! (2018年1月23日 20時) (レス) id: 6858dbe52c (このIDを非表示/違反報告)
リリムゥ - すみません、間違えました!真昼オチの作品作ってみました!でした。すみません。 (2018年1月22日 17時) (レス) id: 55dd47db07 (このIDを非表示/違反報告)
リリムゥ - さらさん» コメントありがとうございます!僕もサーヴァンプ大好きで、特に真昼が好きなので、真昼のオチ作ってみました!ありがとうございます!更新頑張ります! (2018年1月22日 17時) (レス) id: 55dd47db07 (このIDを非表示/違反報告)
さら - 真昼オチ最高です!サーヴァンプ大好きです!特に真昼とリヒトが大好きですね!更新頑張って下さい!応援してます! (2018年1月21日 20時) (レス) id: 6858dbe52c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:リリムゥ | 作成日時:2018年1月9日 16時