言葉 ページ46
音葉 side
あの時、Aは、こう言ってくれた。
『はあ？勉強とか、運動？
何でそんな面倒な事、好きでもないのにやんなきゃなんないんだよ…。
好きなこと好きなだけすりゃいいだろ…。
人生とかいつ終わるかわかんねえんだから。
…何すりゃいいのかって？
あー…まあ、楽しいと思えること…か？
え？私は今楽しいのかって？
…全くもって楽しくねえな。
だから、今何したいのか全力で探してる。
滅茶滅茶面倒だけどな。
…あ、そうだ。
お前、親友って知ってるか？
…知らねえか。
なら、今から親友になろうぜ。
親友なら、何言っても大体は許す。
何か教えたいこととかあったら真っ先に言う。
…え？友達とかいないのかって？
唐突だな。
いないよ。どうせ表面上だけだ。
なら、親友も同じ？
全然ちげえよ。
心の中まで共有できるんだ。
素直に言いたいこと言えるって素敵すぎんだろ？
だから、友達じゃなくて、親友な！今から！』
その言葉は、一つ一つ私の心に染み込んで、刻まれてった。
今でも綺麗に思い出せる。
この記憶は、いつまでも色あせないと思う。
Aは、今の私を作ってくれたんだ。
Aは、あの言葉を言ってくれた。
でも、Aは素直に心の中を言ってくれないんだ。
Aに全部あの時のことを言ってほしい。
…そしたら、私はどうするべきか。
答えは一つ。
「…真昼君」
「ん？何だ？」
「Aと一緒に寝てくれないかな」←
「「「…はあ！？」」」
「Aと一緒に寝てください！
お願いします！
私のせいにしていいから！
茶化さないから！からかわないから！」
「え、え！？」
「…話が見えねー…」
「Aは、多分悪夢を見てる。
ずっと一人で、寂しかったはずなのに私の事を面倒だとか言いながら助けてくれたお人好しなの！
面倒だとか言っときながら、私が持ち込んだ物事だとか助けてくれる。
だから、今度は私が助けたい。
Aは、一人で、苦しくて、寂しかったはずなんだ。
私事ですが、お願いします！」
「…でも、何でそれがAを助けることになるんだよ…」
「Aは、一人じゃないってわかると、安心して寝れるんだ。
過去に一回近くに居て、手握ったら、安心して寝た。
もうその時の表情がほんっとにオカズにしたi」←
「本音言ってるぞ…」
「まあ、とにかく、お願いします！」
戸惑いながらも了承してくれた真昼君ありがとう！
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作者名：リリムゥ | 作成日時：2017年12月12日 19時
