CHUDOKU

1.Yuta ページ1

PM10時。

仕事の延長でスタッフさんたちと食事して

あまり普段飲まないけど

勧められたお酒なんか飲んじゃってほろ酔い。




何だか少しだけ気分良くて

物足りなくて。

ふわふわしてて。







送ってもらったタクシーの中で連絡。



》今から来てよ。


そう送ったのはAで。


》今から？


なんて、直ぐに返事が来る。


》うん。
待ってるから。




LINEのトーク画面見て笑ってる俺の顔が

タクシーの窓に映って、我ながらヤバい。

そう思った。




Aは彼女ではない。

特定の彼女、作ってなくて。

まぁ、そんな感じで、

飲み友達でも、ないんだけども。




まぁ、そんな感じでこと足りてる。


今は、そういうの、いっかなーなんて。


Aだって多分その方が都合よかったり

してるんじゃないかな。


よくわかんないけど。


連絡すると割りと来てくれるし、

お互い楽でいいんじゃない？




Aからのレスは本当早くて

笑っちゃうくらい。



》明日も仕事なんですけど。



「知ってるよ。ばーか。」



まだ週始めだし。

わかってて、Aに連絡してる。




だってAはそう言っても

来てくれるでしょ？

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