CHUDOKU

1.YOU ページ6

PM10時。



まだ週始め。

休み明けで体がしんどい。


仕事終わって、家路に着いた時

連絡がきた。






》今から来てよ。



「…玉森くん。」



久しぶりに連絡がきた。

玉森くんとは、たまに遊ぶ

そんな関係。



曖昧で。

やること、やってるけど。

お互い都合がいい。

そんな関係で彼は居たいんだと思う。



私もその方がいいのかも。

傷付きたくない。

そっちの気持ちが大きくて。



呼ばれなくなるよりマシ。

そう思ってる私って、結構重いかも。





》今から？



今からってわかってるけど

急過ぎない？

今家着いたのに。




》うん。
待ってるから。





メイクもヨレヨレだし、

髪も崩れてる。


鏡に映る自分がダサすぎて。






》明日も仕事なんですけどー。







私が呼ばれて来なかったことって

なかったかも。

急な呼び出しにも必ず行ってた。



だから玉森くんは私に連絡くれるんだろう。

もし、今日キャンセルしたら

もう呼ばれなくなる？






玉森くんには知られちゃいけない

私の気持ち。



連絡来るだけで

さっきまでのしんどい体も

嘘のように軽い。





私って単純。

そして、凄く滑稽。


しっぽ振ってるワンコと一緒。

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