恋は哲学【名探偵コナン】

10 ページ10

「榎本さん。本当にいい方ですね」

「彼女の温厚な人柄のお陰もあって、沢山のお客さんが来てくれるんですよ」

「素敵な人ですもの」





榎本さんや安室さんと他愛もない世間話をして

安室さんの仕事も無事終わったので今日も『恋に対しての感情』を学ぶべく、彼に付き合ってもらうことになった

というわけで一巻のパート2のストーリーを読み直す





「安室さんの運転で申し訳ないのですが、海へ向かってもらってもいいですか」




どうやら今回は浜辺でのトキメキが待っているらしい





・


・



・





「おぉ……海だ」

「Aさんは初めてですか？」

「幼い頃に来たことがあります」




とはいっても大分昔だからほとんど覚えてないけど




「夕方にもなると閑散としてますね」

「遊泳場所ではないですから尚更です」




『それで、今日はここで何をするんですか』

安室さんは無邪気な笑みをこちらに向けて聞いてきた

いい質問です

今日は以前とは一味違って体を動かさなくてはならない





「銃撃戦です」

「へ」




イケメンハイスペック王子にマヌケヅラを浮かべさせることができるのは、きっとこの世で唯一私くらいしかいないのじゃないか

深くそう思った

11→←09

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す