恋は哲学【名探偵コナン】

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「水鉄砲……」

「はい。先にこめかみを撃った方の勝ちです。撃たれたかどうかは自己判断でお願いします。ズルはなしです」

「え、いや、あのちょっと待ってください」

「よーいスタート」





ここはヒロインと相手役の男の子が銃の一線を交わす舞台

漫画では本物の銃での戦闘であったけど、流石に現実でやるわけにはいかないので今回は水鉄砲を用意させてもらった



どんな少女漫画だよ



心の中で突っ込んだ人も多いかと思う

実際に目の前にいる彼も目で訴えかけたいた

でもこれで恋に対する感情が分かるのならば何とでも言えばいい






そんな時、首に冷たい水の感触



狙われている……？



でも、先程マヌケヅラを見せていた彼はどこにもない



へぇ…………

中々やるね安室さん

この私の目を盗んで一発かますとは……



貴方は何者？



大きい岩が多い浜辺をあえて選んだ

お互い身を隠しながら相手を仕留める



私だって伊達に戦闘ゲームをしてきたわけでない



スナイパーも対人狙撃も腕を磨きあげたものだ

敵の動きも大抵予想がつく

どのゲームでも世界ランキング上位は確定だった




場所を移動して左右前後を見渡せば目標のおでまし

乾いた水の音が響く

彼の頭を水滴が弾いた

我ながら見事に命中だ



ハッとこちらへ振り返った彼はすぐさま私へ銃口(水鉄砲です)を向け引き金を(水鉄砲です)引いてきたけど



甘い

そんな簡単に私の息の根が止められるとでも



違う方角から彼のこめかみへ狙いを定める

これでチェックメイトね



再び宙を駆け抜けた水の弾が舞った




「ぬかりましたね」




でもそれは私の負けを意味したらしい

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