03 ページ3
そんな朝宮Aは本日、二度目の人生最大アクシデントに遭遇することとなった
それは世でいうイケメンを助けたこと
いや、勿論ただ助けたわけではない
私の中の最大アクシデントレベルをイケメン助けて終わり……なんてものには留めないでほしい
かなり自分でもやらかしたと思う
・
・
・
普段はハウスでヒキニートしてゲーム攻略に望んでいる昼下がりの日曜日
ジャージの面影なしにユニ○ロの白Tシャツにジーンズを装備する
この日はどうしても外へ出歩かなければならない訳があった
それも、私がこの業界に入ったキッカケ、あの月刊少女漫画雑誌の本社へ向かうため
その月刊少女漫画では私の初連載及び、代表作品である漫画を今でも連載中だ
本日は本社で編集長を務める人に呼び出しをくらったのである
見当はついてなかった
私が呼び出しされてワケとは一体………
そんな情緒不安定の中で到着した本社
無事編集長の部屋へとたどり着いたのはいいもの
さっそく衝撃の一言をかまされた
「朝宮さんって恋したことないでしょう」
「ないです」
いきなり飛んできた質問に正直に答えてあげれば大きな溜息をつかれる
何故急に呼び出されて、恋したことあるかなんぞ答えなければならないのか
「朝宮さんの漫画は凄く面白いし世間からのウケも抜群だし、めちゃめちゃ話に引きずり込まれる。兎に角どれもこれも名作。だけど、なんか足りないって思い始めちゃったのよ……その答えを今さっき気づいた」
『恋に対する感情が足りないの』
恋に対する感情…………？
「なんですかそれ」
「だから、そこが問題なのよ！！」
まぁ、確かに思うことはある
自分の作品は万人受けする表面だけの作品だって
「じゃあ、どうすればその恋に対する感情がわかるようになるのでしょうか」
「そりゃあ、貴女の描く少女漫画のヒロインのよう相手役の男の子にドキドキさせられたり、異性と親密な関係になればわかってくるものなんじゃない。貴女が描いた物語の通りにうまくやればいい話よ」
『兎に角、今後は恋に対する感情を忘れず読者へ伝えて欲しいっていうお願いを込めて今日は呼び出したの』
とは言ったものの、そんな簡単に彼女のいう通りにはできない
そもそも、異性の知り合いすら少ない私には皆無なのだ
恋だの愛だの……言ってはいられない
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 186人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
カリカリ梅(プロフ) - さくらさん» ふぶきチサァァン！？石油のように湧き出てきましたね！！ (2019年4月1日 0時) (
レス) id: cefd5e630f (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - ﾊｧ好き………………………………………………(語彙) (2019年3月31日 23時) (レス) id: a531cb8ac0 (このIDを非表示/違反報告)
カリカリ梅(プロフ) - 颯さん» コメントありがとうございます！本当にバッサバサの夢主ちゃんですが、是非是非安室さんと仲良くやっていってほしいです！何卒これからもよろしくお願いします。 (2019年3月31日 20時) (レス) id: 19aee3f51f (このIDを非表示/違反報告)
颯(プロフ) - これは既に面白いです｡淡白な夢主が安室さんを振り回してる感じめっちゃ好きです。更新頑張ってください！ (2019年3月31日 20時) (レス) id: 6647a9b02a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：カリカリ梅 | 作成日時：2019年3月31日 12時
