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そんな途方に暮れた本社からの帰り道、1人のある男性が視界に入った

その男性は4徹目の私がまとうオーラと同じものを背後に背負っていたのだ

今にも死にそう



勿論、いくらヒキニートのダサ丸眼鏡ジャージ女だからといって人を助けようという良心的な心は捨てたわけではない

といわけで、その男性に声をかけた

大丈夫ですか、なんて言葉を添えて



声をかける前は顔を伏せていてよく見えなかったのだけれど、男性が顔を上げて思わず驚く

とても整った顔立ちをしていた上に、金色に光る髪の毛がよく似合う人であったから

透き通るような目を持っている

それでもオーラは4徹ドロドロ




すると男性、急にこちらの方へふらついてきた

危険を察知した私は近くの公園まで彼を無理やり連れ込む

そしてそこらへんで買ってきたミネラルウォーターを彼に飲ませた



















「本当にすいません!!見ず知らずの女性に世話をかけてしまうなんて」




数分経った後に彼は意識を取り戻した

あぁ、良かった

大事に至らなくて




「この度は本当にご迷惑おかけしました」

「いえ、気にしないでください」

「あの、是非お礼をしたいのですが」

「いやいや、本当に大丈夫ですよ」

「僕の気が済まないんです」





律儀な人だ

というかそれが常識なのか



ニコリと微笑んだ彼の顔が眩しい



とはいえお礼といっても特に望むこととかはないしな



いや



待って





「なら…………一つ頼みたいことがあるのですけど」






これっていいチャンスなんじゃ





「勿論、出来る範囲であれば極力応えますよ」





何故、私がこの時突拍子も無いことを彼にお願いしたのかはわからない

冷静になった今思い返せばかなりまずいことだったと……

心からそう思います



ただ、かなり焦っていたのは確か

このまま『恋に対する感情』が無知なままであれば、きっと今後の漫画家人生に支障をきたす

だからついつい口走ってしまったのだ





「私に恋を教えてください」















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カリカリ梅(プロフ) - さくらさん» ふぶきチサァァン!?石油のように湧き出てきましたね!! (2019年4月1日 0時) (レス) id: cefd5e630f (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - ハァ好き………………………………………………(語彙) (2019年3月31日 23時) (レス) id: a531cb8ac0 (このIDを非表示/違反報告)
カリカリ梅(プロフ) - 颯さん» コメントありがとうございます!本当にバッサバサの夢主ちゃんですが、是非是非安室さんと仲良くやっていってほしいです!何卒これからもよろしくお願いします。 (2019年3月31日 20時) (レス) id: 19aee3f51f (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - これは既に面白いです。淡白な夢主が安室さんを振り回してる感じめっちゃ好きです。更新頑張ってください! (2019年3月31日 20時) (レス) id: 6647a9b02a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:カリカリ梅 | 作成日時:2019年3月31日 12時

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