レベル41-past edition- ページ42
この島は遥か昔、戦争や病気で亡くなったり、海で遭難してそのまま還らぬ人となった者達の亡骸が集められた場所だった。母国に埋葬されず、放置された亡骸には死霊が憑き纏い、今か今かと成仏するのを待っていた。
そんな島に所謂「霊媒師」が集い、この島に国を建てたのがこの国の始まりであった。
いつしかこの島は「
それ故、この国で生まれた人の中には、先祖の血を強く受け継いでか稀に霊感の強い子が生まれるのである。
今から約25年前。この島で生涯を共に歩むと誓い合った男女がいた。
男はこの島で独自の文化を遂げた国の主の息子、女はこの国で生まれ育った平民だった。
男は両親の性格をそのまま移したように優しく賢明で、それでいて信じるものには一途な人だった。
女は平民でありながら、霊感が強く霊媒師としての才能を発揮した知的で愛情深い人だった。
身分の違う恋ではあったものの、女の才能が世間に買われ、男の人望が厚かったことが相俟って誰も二人を引き裂こうとはしなかった。国民に囲まれ、豊かな自然に恵まれ、温かな愛情を育んだ二人の間に小さな一つの命が誕生した。
母親となった女＿＿＿＿＿ウィングバン·ハンネルのお腹で眠る子は、
そんな二人を支えていたのは、永らくウィングバン家の臣下であるオスワルト家だった。オスワルト家は元々この国の者では無かったが、優秀な人材が代々輩出されているのでいつの間にか臣下にまで登り詰める程地位が高くなっていた。
そんなオスワルト家には二人の兄弟がいた。兄のオスワルト·ガルダと弟のオスワルト·リーズ。
二人ともやはり優秀であったが、ガルダは社交的でリーズは病弱であった。
幼い頃からウィングバン家の息子である男＿＿＿＿ウィングバン·ガルシアに仕えていた兄弟には、ガルシアも本当の兄弟のように接していた。妻に子供が出来たのだと報告したときも、とても嬉しそうな顔をし、オスワルト兄弟もそれはそれは喜んだ。
喜んだのだ。しかし。
そんな温かな環境で育った夫妻は、オスワルト·ガルダの心の奥底に秘められていた緻密な策略に気付くことが出来ず、この島に闇を潜ませる事になったのだ。
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水飴(プロフ) - なつみさん» 初めまして、コメントありがとうございます〜！作者の私情の関係にもよりますが、いずれはどちらも書かたら良いなと思っておりますので、お楽しみにして頂けたらと思います！ (2022年9月16日 0時) (
レス) id: 4efe73e95e (このIDを非表示/違反報告)
なつみ - どっちもみたいです!!!! (2022年9月15日 20時) (レス) @page25 id: dfa30137f5 (このIDを非表示/違反報告)
水飴(プロフ) - さくにょさん» コメントありがとうございます！頑張ってどちらも書けたら良いなと思っています😌 (2022年9月12日 21時) (レス) id: 6a94704c3e (このIDを非表示/違反報告)
さくにょ(プロフ) - エース、コラさん・・。どちらも気になりますね・・！ (2022年9月12日 21時) (レス) @page25 id: 075aa05b66 (このIDを非表示/違反報告)
水飴(プロフ) - グエグエさん» 初めまして、コメントありがとうございます〜！私のやる気があればいずれどちらも書くと思いますのでお楽しみに...！ゆっくりと更新頑張ります！ (2022年9月12日 11時) (レス) id: 6a94704c3e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：水飴 | 作成日時：2022年8月20日 16時
