14話 ページ14
三｢ところでマイキーなんで家に来たんだよ？｣
万｢そうだった、パーの親友が愛美愛主に袋叩きにされて、目の前で彼女やられた挙句、親兄弟も吊るされて、金も巻き上げられた。
彼女は、頭7針縫って、歯は折れて、左目網膜剥離、体中打撲、肋骨骨折、意識がまだ戻ってないらしい。｣
その話を聞いて、私は震えが止まらなくなった。
タカちゃんがそれを見逃さず、私を自身の方へ抱き寄せてくれた。
万｢パー次第だが愛美愛主とやり合うことになる。
8月3日武蔵祭りだ、そこでやる。｣
万ちゃんは静かに怒りを込めて言った。
私は震えが止まらず万ちゃんの言葉は耳に入ってこなかった。
その後のことはよく覚えてないが、万ちゃんのバブの後ろに乗って家に帰ったことしか分からない。
家ではエマがすごい驚いて、時季外れだが暖かいゆず茶を入れてくれた。
家に帰っても震えが止まらなかった。
私は小さいころから真ちゃんや万ちゃんと違い怖がりで、こういう話の後は自分がその状況だったらと考えて震えが止まらなくなってしまう。
万ちゃんはお腹の中からずっと一緒なだけあって、私の事を分かってくれていた。
家に帰ってきてからずっと私の背中をさすってくれている。
万｢本当はAの前であの話ししたくなかったんだけど、お前もそのストーカーや不良に気をつけろ！
何かあったらすぐ俺に言え！
帰りは俺と一緒だからな！｣
私は万ちゃんの話しを聞きながら小さく頷く。
万ちゃんはそれを見ると、一度止めた手をまた優しく上下に動かしてくれる。
その日の夜は布団に入っても寝付けずにいた。
目を閉じるが想像してしまった光景が脳裏をよぎる。
泣きたいわけじゃないのに涙が溢れてくる。
ガタン
物音とともに扉の方から光が差し込み、そちらを見ると万ちゃんが立っていた。
万｢何年一緒に居ると思ってんだよ！
今日は俺の部屋で寝るぞ！｣
私はムクっと起き上がり、一回頷いた。
万ちゃんは私が寝れなくなるのを分かったうえであの話しをしたんだ。
それほど私を心配してるんだ。
今回ストーカーのことを言わなかったのを怒ったのもこういう事が起きるかもしれないからだ。
私は自分のタオルケットを持って万ちゃんの布団に入る。
万ちゃんと一緒ならなぜか眠れる気がして目を閉じた。
お腹から一緒なだけあり安心感が違う、薄れゆく意識の中で万ちゃんが頭をなでてくれた気がして眠りについた。
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加奈子(プロフ) - ラアヤさん» コメントすごくうれしいです！ありがとうございます！更新が都合上頻繁に行えないのですが、これからも佐野万次郎の双子の妹は三ツ谷の彼女を応援して頂けたら嬉しいです！ (2022年3月14日 23時) (
レス) id: 548cbf5bee (このIDを非表示/違反報告)
ラアヤ - 三ツ谷が、押しなのでめっちゃ嬉しいです！！ (2022年3月8日 1時) (レス) @page11 id: f2444fe42b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：DXザクロ | 作成日時：2022年2月28日 2時
