【銀魂】美女に命を狙われる【坂田銀時】

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Aに寝込みを襲われ、
なんやかんやしている内に
俺がAを襲っているような図になり、

たまたまそれをみた神楽が
俺を蹴り飛ばし、気絶した日から数日たった。



Aは、俺に顔を見せなくなっていた。



いや、顔を見せないだけで

食事中には箸がどこからともなくぶっ飛んでくるし
食事中じゃなくとも箸がぶっ飛んでくる。




俺を殺そうとしている気持ちはまだまだ健在のようで
喜んだらいいのか悲しんだらいいのか分からん




ただ、Aお得意の
俺の寝込みを狙い、殺しにかかられることがなくなった




もし、俺の寝込みも襲われず、
食事中に箸もぶっとんで来ない、
四六時中感じていたAの殺気も感じない、


という最悪の状況になったら
俺、は……




ん？……俺はどうするんだ？




というか俺は何を考え込んでんだ


Aは俺を殺しにきてるんだぞ
なんでそんな奴のことを考えてるんだよ



普通なら命狙われなくなったら喜ぶだろうが


なんで俺はいつも通り箸がぶっ飛んできていることに
安心してんだよ




え、ちょ、俺、殺されたいのか？
あんな女に殺されたいのか？

あんな性格してる女に？



そりゃ顔は整ってる方だとは思う。


時おり見せる笑顔は

俺を殺すのが楽しみでたまらない笑顔だったり
にやりと黒く嘲笑う顔だったりするけど



俺をノコギリで殺そうとした時とかは

俺の膝の上で花が咲いたみてぇに、
ふわっと笑った顔はすげぇ可愛いく、て…


あれ、



え、…ん？




なんだ、それ…




そんなのまるで俺が






Aを、す





｢ぎゃあああああああああああ｣



｢銀さんうるさいです｣

｢Aが来なくなって頭おかしくなってるアル。
　そっとしとくネ｣






待て待て待て待て待てぇぇ！


しっかりしろ俺ェ！




その、あれだ、疲れてんだ
命狙われすぎて疲れてんだよ

そ、そうだよ。うん、それしかねぇわ

ま、参ったなぁ、あはは……



トイレ済ませてさっさと昼寝でもしようや。
うんそうしよう。そうしよう。



椅子から立ち上がり、トイレへと足を進めた。



すると、また箸がぶっ飛んできた。
右足の親指のギリギリのところに箸が飛んできた。


｢………え？｣



床に突き刺さった箸を見ると、

紙が縛り付けられていた。



おそるおそる紙を箸から取り、

丸められた紙を広げてみると


赤字で乱雑に

｢ぶっころす｣

と書かれていた




｢………｣




神様、助けて下さい






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