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Aがにやりと笑う。



Aから距離を取ろうとするが
案の定Aは俺に股がったままだ。


無理矢理引き剥がすか…!




Aの両肩に手を添え、力を入れたら

ずるっと滑ってAの服がさらにはだけてしまった。




「…なっ…!」



Aは俺の力が緩んだのに気づき

俺の腕を払い、自分の両腕を俺の首にまわし、
俺に抱き付いてきた。





いきなりの事で驚いた。

Aは右腕だけを首からはなし、
その右腕で何をするつもりなのか見れば


その白い右手がさっき手放した
ノコギリをつよく握っていた。




きっと、俺に抱き付いた状態で

そのノコギリを手に取り、俺の首を後ろから
切りつけるつもりなのだろう。




「……っくそ…!」




Aのイイ匂いが鼻を掠める。

俺は右手でAの肩を力ずくで押し、
左手でノコギリを振り上げようとするAの右手を
畳に押さえつけた。





『———あっ』




Aも俺もバランスを崩し、
部屋にドサッという音が響いた





「………あれ、」




立場は逆転した。



俺の上に股がっていたAが
今、俺の下にいる。






白く艶やかな太ももを惜し気もなくさらけ出して

思っていたよりも華奢な肩を
俺の右手が押さえている。


Aの長い髪がふわっと畳に広がる。








この……状況は………


まさしく、ヤバイ。





俺が肩を押したせいで
両肩まで服がはだけていて


Aの胸元まで見えてしまっていた。
白い柔肌に視線が行く。






いや、いやいや、これは事故です。

これは正当防衛です。



相手を押さえつけようとしたら、こんなことになってしまっただけであって

決して計算してやった訳ではないんです。






Aが呼吸をすれば、柔肌も上下していた。



『……ちょっと…、どこ見て…!』





羞恥からか、Aの頬がほんのりとあかくなる。



あ、Aってこんな顔して恥ずかしがるのか

そうか。初めて見た。Aのこんな顔




だめだ

これはだめだ。




自分でも顔が無表情になっていくのが分かった。

また、Aのイイ香りがする。








「……A」



『…ぎん、とき…?』

















「そこまでアル」







聞き慣れた声と同時に
腹に激痛が走った。


腹を蹴られたのだと理解した。





「まさかAに手ぇ出すなんてナ
 頭冷やすヨロシ」





その声と共に
俺の意識は遠退いていった。






(いや俺、被害者です)

——————

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rairas - あー!!!ずっと求めてた設定!!!キャラ!!……更新、待ってます…!!!! (2022年8月5日 11時) (レス) @page13 id: 7e61cd56ff (このIDを非表示/違反報告)
- 更新頑張ってください応援してます (2019年7月15日 20時) (レス) id: 166b705f76 (このIDを非表示/違反報告)
しろ!(プロフ) - 夢主の性格が超ド級ストライクです。ストーカー(?)の正体を考えるとニヤケが止まりませんぐへへ(((夢主ちゃんのデレ()を期待しています。貴方様の作品大好きです!! (2017年7月9日 21時) (レス) id: 00ae9e57de (このIDを非表示/違反報告)
アルハ(プロフ) - おこたの中で吹き出しましたwすっごく面白いです!更新頑張って下さい! (2016年12月26日 15時) (レス) id: 5e4beefb64 (このIDを非表示/違反報告)
茶々丸 - うわああああああああああ続きがヨみたいぃいいいいいい (2016年9月18日 21時) (レス) id: 332ffbf1e7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:A | 作成日時:2016年8月22日 14時

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