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「じゃあ銀さん、僕そろそろ行きますね」


「おう」





いってきまーす、と俺に言って

新八は万事屋を出ていった。





今、万事屋には俺一人。



神楽は姫さんとこに遊びに行くとかで
朝からいない。



新八もお通ちゃんのライブがあるらしく
珍しく張り切っていた。



今日は(今日も)依頼ねぇから
万事屋には俺一人。




腹減ったな……




時刻は12時をちょっと過ぎたくらい。

何か食べようかと思ったが
冷蔵庫にはなにもない。



コンビニでなんか買って来ようかと思ったが
先日パチンコでボロ負けして
金がない。


ババアんとこで何か食おうかとも思ったが
溜まったツケをさっさと払えと迫られるだろうから
無理だ。




「……寝るか」




腹が減っては戦ができぬ。

腹を満たすにも、メシがないんじゃ手の内ようもない。


大人しく寝よう。






座り心地の悪いソファで横になり
目を瞑る。



するとすぐに睡魔が襲ってきて
自分でも驚いた。






意識がとびそうになったその時

玄関の戸が開く音が聞こえた。





なんだ、新八か?

忘れ物でもしたのか



取り合えず俺は寝る。




もう一度目を瞑ると

足音がこちらに近付いてきた。





いや、おかしい。





神楽なら基本裸足だからペタペタと足音がするし

新八ならいつも足袋をつけているから布が擦れる音がする。




でもこの足音はどちらでもない。

足音が小さすぎる。





突然強い視線を感じ、飛び起きると

物と物がぶつかる音が聞こえた。





『…起きてたの?』



「…いや、寝るとこだった。」





目の前にいる女は
なぜか片手にフライパンを持っており

そのフライパンはさっきまで俺が横になっていた、
丁度俺の顔があった所に
降り下ろされていた。





『うとうとしてた人間とは思えない反射神経ね。』


「お前も女とは思えない馬鹿力だな」


『力があっても当たらないんだったら意味ないの。
 重いフライパンを選んだのがいけなかったみたい。』






そう言って柔らかく微笑む所を見れば
誰だっていい女だと思うだろう。



俺もそれで油断して
何度も命を落としかけた。





—————

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rairas - あー!!!ずっと求めてた設定!!!キャラ!!……更新、待ってます…!!!! (2022年8月5日 11時) (レス) @page13 id: 7e61cd56ff (このIDを非表示/違反報告)
- 更新頑張ってください応援してます (2019年7月15日 20時) (レス) id: 166b705f76 (このIDを非表示/違反報告)
しろ!(プロフ) - 夢主の性格が超ド級ストライクです。ストーカー(?)の正体を考えるとニヤケが止まりませんぐへへ(((夢主ちゃんのデレ()を期待しています。貴方様の作品大好きです!! (2017年7月9日 21時) (レス) id: 00ae9e57de (このIDを非表示/違反報告)
アルハ(プロフ) - おこたの中で吹き出しましたwすっごく面白いです!更新頑張って下さい! (2016年12月26日 15時) (レス) id: 5e4beefb64 (このIDを非表示/違反報告)
茶々丸 - うわああああああああああ続きがヨみたいぃいいいいいい (2016年9月18日 21時) (レス) id: 332ffbf1e7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:A | 作成日時:2016年8月22日 14時

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