第壱章 調味料の涙 ページ3
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【1-1 怪病医ラムネ】
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ストレスや、強い執着を抱いた心に“怪”と呼ばれる不思議な存在が作用してかかる病。
"怪病"
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医「目からマヨネーズ？」
「そうなんです。目からマヨネーズが勝手に出てきて、困ってるんです。」
医「はっはは！君ね、大人をからかうのは良くないよ！」
「あっ……」
少女は、眼科の外に追い出されたようだ。
「本当なんです！治してください！ママが……ママが困っちゃう…！」
看「はいはい。次はママと来てね。」
「あ……！なんで……！信じてくれないの…」
少女がうつむいたとき、
「あの……」
『君……』
「もし、よろしければ、ご紹介しましょうか？」
「えっ……」
『そういう病気の専門医。』
Aとクロ…もとい、黒森悠流である。
そう、彼らは、
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「ガハハッ！！ヒッヒッ、アハハッ！」
「『チッ……』」
この、大爆笑するみっともない者の名は"ラムネ"。
ﾗﾑﾈ「お前らっ、その子 誘拐してきちゃったの！？いっや！マジそうとしか見えねんだけど！？アハハッ！」
そしてこの少女は、琴。
琴「これが……先生？」
『ご心配ならずにどうぞ。大体のお客様は、』
ｸﾛ「初見はドン引きですが、彼は立派な名医です。」
『そゆことなんで、まあ、こんなヤツですが、一応頼りにはなりますよ。』
ﾗﾑﾈ「こらこら、ドン引きはどっちだよ！誘拐犯達〜！グフフッ、アハハハ！」
『前言撤回ですかねぇ。頼りにならないクズです』
ニコニコと笑って言うA。
そして、イライラしてきたクロ。
握り拳がわなわなと震えている。
そして
ｶﾞﾝｯ
『(はっ！ザマァww)』
ﾗﾑﾈ「で、目からマヨネーズが出るって？」
琴「はい。でも、どこの病院でも信じてもらえなくて…」
『まぁ、怪病なんて、まだまだオカルトの部類ですからね。』
琴「怪病……？」
ﾗﾑﾈ「疲れてるときって、風邪引きやすいだろ？体が弱ってると、ウイルスとか菌に負けて、病気にかかりやすくなる。」
『怪病と一緒です。心が弱ってると怪ってヤツらが、体に入り込んで、悪戯するんです。』
琴「いたずら……」
ﾗﾑﾈ「まぁ、安心しろ！俺が、それを治す医者、怪病医、ラムネ先生だ！」
ﾋｭｩｩｰと見事に滑る。
ﾗﾑﾈ「んじゃ、まず、」
引き出しからDVDを取り出す。
ﾗﾑﾈ「泣ける映画でも見て、実際、どんな風にマヨネーズが出るのか、試してみねぇとなぁ……？」
琴「えっ……？」
続く
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