勿忘草-ﾜｽﾚﾅｸﾞｻ-７

┣その3※ ページ11

突き出た手を軽く避けると、ブロリーは上手くオークドールの腕を駆け上がる。

腕から伸びる蔦、木の杭が飛ばされるも全て避けられ気弾をオークドールの目前に爆発させればテトルの辺りは煙で視界が悪くなってしまった。



「速い！？どこに…？」

ブロ「ハッハッハ！」

「あっ！？」


後方から碧の光が見えた、ブロリー大きく振り上げたその手をテトルに向けて放った。
動けずにいるテトルはそのまま、攻撃に直撃してしまう。


バリバリｯとなにか砕ける音がブロリーの耳に入る。



ブロ「なんだ？」


手応えを感じないブロリー、それもそのはず今攻撃を受けたのはテトルではなくオークドールから生えた人型の木であったからだ。



「こっちだよ、頑張って避けてね」

ブロ「何？！」


頭上から声が聞こえ、見上げるとテトルは次の攻撃の準備を済ませていた。

花がブロリーの前に吹き荒れる、銀色の花弁がキラリと光るそしてブロリーの身体を切り刻んで行く。



ブロ「鬱陶しい花だ！」


ブロリーは器用に気弾で破壊するが、花弁の量にイライラとさせていく。うってもうっても埒があかずに舌打ちをすると気を一気に放出させ風を起こす。



「うわぁｯ？」


突風が辺りに発生し、花は散り散りに飛ばされる。
翼を大きく羽ばたかせテトルは落ちないように、安定させようとした。

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