四十六巻目 ページ46
A「あの、神威さん。
ずーっと飛び渡ってますけど何処に向かってるんですか?」
ずーっとピョンピョンして少し酔ってきたので私は神威さんに尋ねた。
神威「ん、吉原だよ。」
神威さんは当たり前でしょ?という顔で吉原と言った。
……吉原?あれ、
A「さっき沖田さんが、吉原でちょっとした騒動が起きてる みたいなこと言ってませんでした?」
神威「うん、そう。だから行くんだよ。
喧嘩だったら俺も参加したいしね。」
あ、だからさっき当たり前でしょって顔で吉原って言ったんだ。
A「……はぁ。」
にしても……
マジで酔ってきた。
一ヶ月か二ヶ月くらい前までは忍者修行がどうこう言ってたけど
何かもう自分でも自分が忍者であることを忘れるくらい忍者設定が出てこねーわ。
最初に比べて私のキャラも少しずつ崩れてきてる気がするし。大丈夫か、コレ…。
(全てメタ発言)
ーーー吉原にて
神威「ふぅ着いたっと。ありゃりゃ、A大丈夫?顔がちょっと青いネ。フラフラしてるし。」
吉原について神威さんの背中から降りた時には私はもう完全に酔っていた。
A「大丈夫です……酔っただけですから……、ウ”ップ……。」
神威「そっか。あ!騒動ってあれかな?」
今、私たちは吉原の建物の屋根の上で吉原を見渡している。
私が吐き気を患いながら神威さんの言う騒動、の方を見てみると…
A「えっ……!?」
酔いは全て吹き飛んだ。吉原が燃えていたのだ。
沖田さん、何が…!?何がちょっとした騒動?
これ大騒動じゃん!!!!
真選組もいないし祭り!?な訳ないよね、
だって
人々「か、火事だぁあ!!逃げろ〜っ!」
悲鳴が聞こえるもの。
A「やばい…。」
私がそう呟くと同時に私と神威さんの足元の地面が揺れて
ドッカァァアアアン!!!
と大きな音で爆発した。
それだけでない、爆発したところは熱を
失わぬまま発火。
神威「っ……!A大丈夫!?」
A「はい、なんとか!」
でも…
A「あっ……!」
さっきの爆発で屋根が崩れてきた。
A「ヤ…、ヤバイ……!」
ヤバイ、そう言った時にはもう遅く…
神威「Aっっ!!!」
流石の神威さんでもここまでは来られない。
私の体は崩れる屋根からふわりと浮いた。
あぁ、詰んだなぁ。
そう思いながら、吉原の空を眺めた。
28人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:柿ぷぃ | 作成日時:2018年2月4日 18時