三十八巻目 ページ38
神威さんも私もお風呂に入り
もう寝る前。
神威「……」
A「あの…。」
あれからずっと神威さんはムスッとしている。
そして私はどう接していいのか分からずにずっと戸惑っているのだった。
神威「……。」
A「布団敷きましたから、入りましょう?
寒いし、今日は寝ましょうよ。」
神威「…………。」
神威さんは黙りつつも布団の中に入った。
でも私に背を向けていた。私は神威さんの背中を見ながら話す。
A「神威さん。」
神威「……。」
A「…………。」
あー、なんか面倒になってきたな。
A「ねぇ神威さんってば。…………もう、
逃げませんから……。」
とうとう私は逃げない発言をしてしまった。
ちょっと何言ってんだ自分おい!!
すると
神威「…本当?」
神威さんが聞いてきた。
A「…本当ですよ。」
母性本能って言うのかな。
すごい神威さん可愛いな…。
神威「…離さないヨ。」
神威さんはそう言うと私の方を向いて
ハグをしてきた。
これはそういうんじゃない、もう布団の中だし、寒いから……と心の中で言い訳をして神威さんの胸にうずくまる。
A「あったかいな。」
神威「ははっ、デショ?」
やっぱり宇宙よりも地球の方がいいけどおかげで空っぽだった胸が満たされた気がする。
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作者名:柿ぷぃ | 作成日時:2018年2月4日 18時