十九巻目 ページ20
A「土方…さんって、この前確か屋根裏で沖田さんが…。」
土「あぁ。お前が沖田と屋根裏で会った奴か。
俺ぁアイツに命狙われてんだ。」
A「命!?味方ですよね!?」
土「その上始末書も書かねぇし、それで全部俺にまわって来んだよ。」
土方さんはそう言い頭をかいた。
A「沖田さんもまともじゃないんですね。」
薄々感づいてはいたけどやっぱりか。
土「この歌舞伎町にまともな奴は俺と新八君ぐらいしかいねぇんだ。」
新八君…。
A「言われてみれば…。」
土「お前、名は?」
A「あ、私はAって言います。」
土「Aか。気が合いそうだ。
また何処かで会ったら飯にでも行こう。」
A「…!はい。」
初対面だけど沖田さんよりまともなら大丈夫だよね。
お巡りさんだし…。
ーーー翌日、駄菓子屋にて
昨日は野宿だった。久々の野宿。
とうとう泊まる場所がなくなってしまった。
何で全蔵さんの所から逃げたのかな。
答えは “ 怖かった ” から。分かっているけど自分に聞いてしまう。
好意が…怖かった。
男女だからとかそういう事じゃなくて…訳もなく、怖かった。
A「はぁ。あ、酢昆布だ!」
嫌な事を振り切って大好きな酢昆布を取る。
と…
?「ぁあ!オマエも酢昆布好きアルか!?」
A「えっ?」
?「私、神楽アル!」
神楽?そういえば、前に新八君が「神楽ちゃん」
って言ってたな。
A「もしかして、万事屋の神楽ちゃん?」
神楽「そうネ!オマエは?」
A「私はA」
神楽「Aアルか!みんな私の事、酢昆布臭いやら貧乏だとか言うアル。
でも酢昆布美味しいヨネ!Aは友達ヨ!」
か、神楽ちゃん!
A「神楽ちゃんんん!」
神楽「A〜!」
私はハグをした。
ぽっかりと空いた穴を少しだけど埋めてくれた神楽ちゃん。…可愛いよ!!!天使!すき!
すると向こうから人影が…
沖田「また酢昆布食うのか、チャイナ。」
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作者名:柿ぷぃ | 作成日時:2018年2月4日 18時