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結局昨日は酔いつぶれた中原が梶井に連れられて部屋に戻ってきた。
夜寝るのも遅かったにも関わらず、Aは何時もよりも早く目が覚めた。
「…眠」
然しもう1回は眠れない。重たい身を起こして朝の紅茶を入れる。朝日に包まれながらゆっくりと紅茶を飲んでいると激しくドアを叩き開けられた。
黒服「中原さん!、中井さん!!」
「五月蝿い。どうしたの?中原さんが起きちゃうでしょ」
黒服の扱いにも慣れたものである。
ドスの効いた声と殺気の溢れた目でAが返せば黒服は喉をヒュッと鳴らした。
黒服「申し訳ありません!しかし、首領から緊急集合がかかっておりまして…」
「…直ぐに向かう。」
外に出ておいて、と黒服に声をかけたAは中原を起こしに言った。
「中也起きて。緊急集合命令。」
中原「ああ…?」
「早く。首領から命令。」
中原「なんだと…?」
早く着替えて、そう中原に声を掛けてAも準備を始める。
最後、手袋までつけて準備が整った状態で黒の外套に手を伸ばした。
「…」
中原「何やってんだ、行くぞ。」
「うん。」
迷った手は外套を掴んでいた。
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作者名:テオ | 作成日時:2017年7月13日 15時