16 夢主side ページ17
森「初任務は先日裏切った組織の殲滅だよ。異能力者アリ。割化し大きめな組織だよ。トップだけ捕まえてきて」
先刻着替えた私は首領室で指示を仰いでいる。メンバーは太宰幹部と中也と私だ。
中原「了解です。部隊は」
森「太宰くんの小部隊と、中原くんの部下達で大丈夫。Aちゃんは中原くんの護衛ね。」
「了解です。」
太宰「汚濁の使用は?」
「…?」
森「…ピンチの時のみ許可するよ。」
中原「!?」
(汚濁?何だろう…中也が驚く程の物なのか…)
初めて聞く単語に私が考えている間に首領の説明は終わってしまった。
森「Aちゃん、期待しているよ。君の異能力に対する注意事項はないよ。後、」
首領が何かを言いかけた。
森「一般人はいないから、殺しは出来るでしょ…?」
そう言い、首領は笑った。
私も入ると決めたからには腹を括らなければならないのだろう。
「…はい。仰せの、ままに…」
中原「おい、手前…」
中也が何かを言いかけたけど無視。
「失礼致します。」
私は首領室を後にした。
太宰幹部、中也も着いてくる。
太宰「Aちゃん。今から君の同僚を紹介するよ。芥川くんだよ。」
「はい。何処にいます?」
中原「今から会える。作戦部屋だよ。」
「成程。」
中原「手前、殺せるのか」
「人を?」
中原「嗚呼。」
「…殺せると思う」
中原「無理はすんな。」
太宰幹部ですら、心配の表情だ。
太宰「Aちゃ…「大丈夫です。」」
「出来ますよ、」
そう言った私を確認して太宰幹部と中也は先を歩いた。
2人の背中を見て思った。
嗚呼、この2人が
『双黒』と呼ばれた裏組織最強の2人なのかと。その背中に背負ってきたものはきっと、計り知れないものだろう、と。
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作者名:テオ | 作成日時:2017年7月13日 15時