1 夢主side ページ2
某日。
横浜の街は大雨だった。
ヨコハマ大学と、不思議と漢字でなくカタカナで書かれたソコソコの偏差値の大学に六月の大雨だというのに自主休講もせずに健気に通う。
私は中井A。
「嗚呼、今日も雨か。」
私のやる気のない呟きも雨の中に吸い込まれる。
「此処はポートマフィアの土地の筈で裏で操られているはずなのになんでこの嵐の様な大雨で休講にしないのさ。」
それにしても人が見当たらない。
Aは怪しみながらも校内に足を踏み入れた。目的の教室に向かう。誰もいないがこの雨なら自主休講にしたいのもわからなくない。
電車も遅延してるだろう。無論、徒歩通学のAには関係ない話だが。
「嗚呼〜、ここが大学じゃなければ異能使って雨避け出来るのにな〜」
?「やはり手前、異能力者だったか。」
「…は?」
声のする方向を見れば背の低い、素敵帽子を被った男の人がいる。
「誰ですか。」
?「先にお前が名乗るのが道理じゃねえの。」
「ヨコハマ大学 1年 法学部 中井Aです。」
「俺は中原中也だ。」
突然だが、と其奴は言葉を続ける。
________ポートマフィアに入らねえか。
確かに目の前の其奴はそう言った。
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:テオ | 作成日時:2017年7月13日 15時