「良い子良い子」の件について。 ページ7
Aside
それから太宰さんは国木田さんに例のメモを託し、
私達は、虎の正体を確かめに、
とある倉庫に来た!
わぁ、わぁ!!
やっば、え、ヤバイ本物の倉庫だ。
来れてよかった、マジで。
敦「…本当に、ここに現れるんですか?」
太宰「本当だよ。それに虎が現れても私の敵じゃない。こう見えても武装探偵社の一偶だ」
敦「…はは、凄いですね、自信のある人は…」
敦くんがしょんぼりしてる…
あっ可愛い。
不謹慎でごめんけど可愛い。
敦「僕なんか、すっと “ 駄目な奴 ” って言われて、寝床も食べる物も知れない身で。
こんな奴が何処で野垂れ死んだって、いやいっそ、虎に食われて死んだ方が……」
『いるか』
それは違う。
そんな意味を込めて、はっきり否定する。
敦「…え…?」
出来るだけ優しく、敦くんの頭を撫でる。
『あ、敦さん…いい、子、良い子』
えっ、良いよね?
魚の名前じゃないけどいいよね!?
敦「…っ、A、ちゃん」
太宰「……却説、そろそろかな」
太宰さんがそう言った、
その直後。
ガタン!
と大きな音がした。
敦「今…そこで物音が!きっと奴ですよ太宰さん!Aちゃん!」
『いるか』
首を横に振る。
手を虎の手みたいに少し丸めて、
その後、腕でバツを作る。
敦「え?虎、来ない?」
あ、理解された。
ジェスチャーって偉大。
太宰「…そもそも変なんだよ、敦くん」
敦「…?何を言って……」
敦くんは振り向きざまに、
月を見てしまった。
太宰「国木田君が言ってただろう?武装探偵社は、異能の力を持つ輩の寄り合いだと」
敦くんが唸りながら苦しんでいる。
太宰「君だけが分かっていなかったのだよ。君も “ 異能の者 ” だ」
敦くんが、
完全に虎になった。
、
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銀砂売り子 - 猫さん» えっ、ほんとだ間違ってる。ご指摘ありがとうございます! (2022年8月13日 14時) (レス) @page1 id: 106608bd1e (このIDを非表示/違反報告)
猫(プロフ) - いつも楽しく読まさせていただいてます。質問なんですが、元……の件について。のやつで、敦くんが70億なのは合ってるんですけど、主人公が90億って言われたあとに100億って書かれててどっちか分からなくなりました。 (2022年8月6日 14時) (レス) @page21 id: bbe9e35a2f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:銀砂売り子 | 作成日時:2022年7月1日 18時