樋口一葉の件について。 ページ18
Aside
私達は一度探偵社に戻って、依頼主の所へ。
ソファにちょこんと座っている蜂蜜色の髪の女性は……
……樋口一葉。
『クマノミ…』
敦「何て？」
谷崎「えーと、調査のご依頼だとか。それで」
太宰「美しい……睡蓮の花のごとき儚く、そして可憐なお嬢さんだ」
樋口「へっ！？」
太宰「どうか私と、心中してくれないだろうか……？」
ｽﾊﾟﾀｧﾝ！
国木田さんが、
太宰さんを力任せに叩いた。
国木田「あ、済みません。忘れてください」
そして、太宰さんは、国木田さんに引きずられて行った。
樋口さんは、その様子をチラッと見てから話を続けた。
そうだよね、樋口さんの周りも個性的だよね。
依頼は、密輸業者が社に屯しているため、現場を張って証拠を掴んでくれ、と。
うん、原作通り。
国木田「敦、A、お前等が行け、ただ見張るだけだ」
敦「へっ！？」
国木田「それに、密輸業者の大抵は、逃げるだけの無害な連中。初仕事には丁度良い」
「無害な連中」と言う名の「ポートマフィアの狗」。
草生える。
敦「で、でも……」
国木田「なら谷崎、一緒に行ってやれ」
ナオミ「兄様が行くならナオミも着いて行きますわ！」
谷崎「アハハ、それは脅されましたね」
敦「笑い事じゃ無いですよぉ…」
今は、芥川く……ｹﾞﾌﾝｹﾞﾌﾝ……密輸業者を取り締まりに、
現場へ行ってるところだよ！
敦「そう言えば、谷崎さんも異能力者なのでしょう？」
谷崎「や、あんまり期待しないで下さいよ。戦闘向きじゃ無いんですから」
ナオミ「うふふ、兄様の能力素敵ですわよ。ナオミあれ大好き」
樋口「…着きました」
そう言った樋口さんが指さしたのは、
人気の無い、薄暗い路地裏。
谷崎「…おかしい。本当に、ここなンですか？ええと…」
樋口「樋口です」
谷崎「樋口さん、無法者というのは臆病な連中。取引場所に逃げ道を用意しておくものです」
そう言えば、羅生門って空間断絶するんだよね。
あれ、私の異能力が把握されたら勝ち目無くね？
谷崎「でもここはホラ、捕り方があッちから来たら逃げ場が無い」
樋口「その通りです。失礼とは存じますが嵌めさせて頂きました」
樋口さん、その髪の長さでよくお団子できるよね。
樋口「私の目的は、貴方がたです」
、
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銀砂売り子 - 猫さん» えっ、ほんとだ間違ってる。ご指摘ありがとうございます！ (2022年8月13日 14時) (
レス) @page1 id: 106608bd1e (このIDを非表示/違反報告)
猫(プロフ) - いつも楽しく読まさせていただいてます。質問なんですが、元……の件について。のやつで、敦くんが70億なのは合ってるんですけど、主人公が90億って言われたあとに100億って書かれててどっちか分からなくなりました。 (2022年8月6日 14時) (レス) @page21 id: bbe9e35a2f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：銀砂売り子 | 作成日時：2022年7月1日 18時
