転生したら滅茶苦茶不便なチート異能力手に入れた件について。

ぶわー！の件について。 ページ35

Aside




両親からの扱いを訊かれた時、正直すごく焦った。


待ってそれ、大蛇に訊いてない！


その時、大蛇からの超ありがたい助言。




大蛇「…前世の君と同じだよ」




だから安心して、


前世の自分と親の関わり方言ったら、


なんか、凄く申し訳なさそうな顔されたんだけど、


え、なんで？


そしてなんか大蛇の声も心なしか暗かったような…


そう思いながらのど飴を舐めていると、


太宰さんが席を立った。


慌てて飲み込んで、


やんわり注意を受けた。


ハイ、スンマセン。



















外に出た。




『…あんこう』



太宰「うん何て？」



『…暗いですね』



太宰「そうだね、もうすっかり夜だ」




多分だけど、このまま太宰さんについていけば、


鏡花ちゃんと芥川くんと、あと私の二推しに会える。


けど、


芥川くんから、「次会ったら殺す」というとてつもなく物騒なお言葉を、


つい数時間前に貰ったのも私！


さぁ、どうする！！




『…あ』



太宰「ん？」



『いえ、何でも』




遠くに、赤い着物の少女が見えたのだ。


よっしゃ着いていこう。




大蛇「チョロくね？」




何勝手に出てきてるの大蛇。


そしてチョロくてもいい！！


私は二推しに会いたい！！




大蛇「彼に会う前に処されるんじゃ…」




大丈夫、私、結構身体能力ある！！




大蛇「そういう話じゃないと思うけど…」




あ、鏡花ちゃんが数人の若者共に囲まれてる。


今すぐにでも殺してやりたいなぁ。


ま、今は異能封じられてるから無理だけど。




鏡花「見つけた」



太宰「え、私？」



『私もなのね！？』




夜叉白雪が、ぶわーってなった！


すっごい！！


ヤバイ、やっぱ着いてきて良かった。


カーディガンの裾を鏡花ちゃんに掴まれるっていう、


完全予想外なラッキーもあったしね☆


さぁ、あとは芥川くんの猛攻を潜り抜けさえすれば、


いや、ワンチャンないかもしれない！！


無かったら真っ先に、


二推しに会えるぞヤッホウ！！




、

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