最近、妹が(性格が)イケメンすぎて男としての立場がないボクはどうしたらいいだろう【谷崎潤一郎】

過去の話をしよう。参 ページ5

……



そして、過保護すぎる谷崎潤一郎さん……もとい、兄さんに若干の恐怖と戸惑いを持ちながらも、刻々と日々は過ぎて行く。



____その頃からだ




『お兄ちゃん、その傷……どうしたの?』

「えッ?あ、ぇ、こ、これのコト?そ、そこらへんでこけちゃッて」


『……』



兄さんが、体の何処かに必ず傷をつけて帰ってくるようになったのは。



『……(ﾎﾞｿｯ)嘘だ』



私は知っている。




その傷が、転んでできたものではないことを。









一つ目、兄さんには、不思議な力がある。

その為、それが原因でいじめられていること。



そして二つ目は_____



「「……(ﾋｿﾋｿ」」


『……』


「……おい!ナオミは関係ないだろッ!!」


「なんだよ、谷崎。別に良いだろ。



お前の妹(・・・・)なんだし?」


『…な、』


「……お前ッ!!」


『……やめて、“兄さん”!』




________私のこと、だった。





「ナオミ……?」



_______この時からだろう



『……ッ』




少しでも周りに、大人だと見られたくて



『……ん?どうしたの、兄さん?』



少しでも、兄を、安心させたくて


「あッ、いや……なンでもないよ」


『……そっか』



呼び方を変えたのは_____

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