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九 ・ ページ10

ある夢を見たような気がする_____それは…前世の事____




お母さんが私を産んで丁度5歳の頃___お父さんが死 んだ。






私へのプレゼントを買って帰る途中に死 んだと分かったらお母さんは急に冷たくなった。





それだけお母さんはお父さんを愛していた証なんだ。





私は訳が分からなかった__まだ年端の行かない幼子だから当然だった。




恨みや怒りも分からない幼子…と言ってもこの罪が許される訳でも無い。




ただ分かっていたのはお母さんは良く"仕事"に行くようになって




一年経っても学校では腫れ物扱いで___学校に行けなくなった___。





私に有るのはただたった一台の携帯電話。







私は非現実的な事に憧れを持つようになった。





文豪ストレイドッグス______。






迷ヰ犬達の争い____それは私にとって自由で憧れだった。




でも結局ネットにも社会にも拒まれて、裏切られた。




ただ自分が過信していただけなのかもしれない。






鐵腸さんと条野さんが好きだった。




自分なりの正義を持っていて、自分の正義を突き通していたから






私にとっての憧れの生き方だったから。




その大義も正義も突き通せ無いみたい。








"折角なら転生する?____"その一言が私にとっての救いだった。

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作者名:黎明 | 作成日時:2023年9月2日 17時

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