五 ・ ※イラスト有 ページ6
其れから一年の月日が経った。
春風が私の髪を揺らす
一年だけなのに前世より全然長い位だ。
それは前世の記憶が薄れてきているのか____それは誰も知り得ない。
私は小学三年生になって…ヨコハマに行く事になった。
『お父さんっ!之からヨコハマに行くんだよねっ!』
「嗚呼、楽しみだな!」
そう云い私は車へ乗った____
私は眠気で其の儘眠ってしまった_。
何時でも人間は眠気には勝てない…
何時かお父さんみたいな軍人になりたいなぁ…
「_____A…!」
窓を見ると夜の人気の無い道路だった。
何故私の名前を呼んだのだろう?
押し出されたような感覚
耳鳴り___頭痛__足がピリピリする
嫌だ。
考えたくもなかった。
だって結果は目に見えているから。
重たい瞼を開いたら___。
お父さんとお母さんの焼死 体と爆発痕だけが残っていた。
あああああああ…嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ
あまりの衝撃に、息が詰まった。
お願いお父さん、お母さん__お母さんは幸い"息は"している様だ。
さっきまで会話をしていたでしょ?
嘘だ
「良く出来たな〜!お前は将来立派な軍人になるよ!」
何時も見たいに訓練をしよう?
「ほーら…ゆっくり食べなさいよ〜?」
何時も見たいに夕飯を食べよう?
残ったのは血肉の匂いと打ちのめされた私だけが残っていた。
気付けば叫んでいた____。転生なんてこと忘れてた。
私の大切な両親だから…死 んで欲しくなかっただけなのに
嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ
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作者名:黎明 | 作成日時:2023年9月2日 17時