【文スト】もしも君が居たのなら一章 (ページ44)

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四十二・ページ44

"羅生門"が攻撃を仕掛けるも軽々しく避けられ、間合いを詰められる。

その様はある人にとっては愉悦、ある人にとっては恐怖だろう。

『これでもかっ！』

声を荒らげ、斬りかかろうとするも私の手元には軍刀は無かった。

気付いた時にはもう遅い____。

｢何っ！？｣

頭上に軍刀__だが相手の重心がズレたのか腕にしか当たらなかった。

二丁拳銃で撃たれる瞬間異能を変える_____________。

『異能力_羅生門！』

空間断絶を行い_危機は去ったと思われた______________。

二丁拳銃で何発か撃たれた__

声を漏らしそうな苦痛に私は藻掻くが痛みは消えない。

｢…確かに予想を超えるものだ…お前…名は何と云う？｣

『…A』

『ゴホッ…ッ退散しよう…立ち上がるのも手だけど…逃げる事は悪い事じゃ無い。』

｢お前は強者に見せかけた弱者だ…『ごもっとも…ぐうの音も出ないね』｣

『私は何をやっても失敗止まり…成功した事は無い…』

『｢だが勝たなければいけない理由が有る！｣』

銃口を掴む___勿論撃たれるがそんな事気にして居られない。

傷が付いた位で私は止まらない__いや、止まれない。

軍刀で斬ろうとするも避けられる。

未来視の異能力者はどんな敵よりも厄介だ。

『異能力_天衣無縫』

異能力の複数持ちは合ってはならない…

もしその異能力が対比関係にあった場合__特異点になる。

『未来視同士の戦い…運命はどっちに傾く__！』

『芥川__動ける？』

｢嗚呼。『今すぐ増援を呼んで__相手も増援を考えてる。』｣

機関銃を持った人が大勢やってくる。

だが狙ったのは芥川___________________。

『芥川__！避けろっ！』

銃口が狙ったのは私の方では無い…だが鮮血を口から吐き出したのは私だった。

『_！？｢今は未だ…その時では無かった様だ。｣…此処で終わらせよう…で無ければ私の価値は無い…』

『待て…や…め"…行く…な』

そこで意識が途絶えた。