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三十三 ・ ページ35

「5分の遅刻だ。」



そう云い太宰さんは敵に蹴りを食らわす。



「お陰で余計に三発殴られた「次いでに俺が殴り殺 してやろうか?」」



「君が殺すのは私じゃあ無い。」



指を鳴らし手錠を解いた。



『"白麒麟"の場所へ行こう…場所は予想がついている。』






「手に入らない…手に入らない…手に入らない…手に入らない…」



「あの宝石…全部本物だ。女性に送ったら喜ばれるのに…」


「手に入らない…」


壊れたラジオのように繰り返すさまは正しく恐怖だろう。



『ドラコニアルーム…異能力の保存か…』



「こんな占いばかり当たっても…全く嬉しくない…組織等編んでみても…欲しいものは手に入らんか。」



「俺の仲間を返せ。」



そう先に口を開いたのは中也だった。



『力欲しさに怪物になったか…白麒麟君。』



「ようこそ…退屈なお客人。どうせ君達も私の欲するものを与えられはしない…早々に死 にたまえ…彼らのように。」



「君の友人達は皆自 殺したよ。」



自 殺…ね回収しきれなかった遺体はそれか。



「退屈な人間は死 んでも退屈だ。」



『その退屈をポートマフィアへの恐怖に変えてあげるよ。』



軍刀を抜きだし、私は戦闘態勢へと入る。



「手前ぇ…」



あらら…かなり不味いかもな…



『異能力__雷霆』



その異能力の名前の通り刀に電撃が走る___。



「……止めるなよ」『…同意見だ』



「やれやれ…陰鬱なる汚濁…か。」



太宰さんは後退りをし、私達は敵へと向かう。



直後強烈な爆発が起こり、後を続くように爆発が止まない。



その最中不気味な笑みを浮かべている人物が居た___。



「__楽し過ぎるね」





『っち…逃げられたか…中也…一旦退散しよう。政府の人間が来る』



「あぁ…分かった…」

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作者名:黎明 | 作成日時:2023年9月2日 17時

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