三十 協力 ページ32
「この前___名前呼びだったろ…」
そう云えば…戦いの最中名前呼びをしてしまった…
『あ…本当に申し訳御「いや…これからも名前呼びで良い。」
「それと…この前は有難う…お前の言葉で俺は気付いた。」
何気に有難うと云われたのは久々だった。
何故か___嬉しかった…何時も褒められているのに、
『…それと何その帽子』
「之は蘭堂の野郎の遺品…って糞太宰そこにいるだろ!」
「…バレたか」
ちぇっ…と云いながら出てくる太宰さん___
中也は帽子を貰った訳を聞いた…私達二人は神妙な面持ちで聞いた…気がする
『くっそぉ!何で私が包帯で中也は帽子なんだ〜…』
廊下で歩きながら愚痴を零す…それに反応した中也は、くはっと吐き捨てる様に笑った
「仕方ねーだろ!日頃の行いだ!」
「包帯巻いてくれて構わないのだよ?」
『巻くわけねーだろ!』
本当に巻くって事怪我以外に無いだろーな…
『七年後なら巻いてるかもね…はぁ…取り敢えず用事あるからじゃーね』
私はひらひらと手を動かした。
「…如何なさいましたか?」
(ᯅ̈ )…思った以上に敬語は心にくる…
『それと私が云いたい事は分かりますよね…坂口さん』
「…僕を始末しに来たのですか?」
安吾は怪訝な表情で此方を警戒する____。
当たり前だ__異能力を使ったのだろう。
『殺 す気は毛ほどもありません…ただ"一つ"協力して貰いたい事があるだけです。』
「成程…分かりました。兎に角貴方は未来を見越す事が出来ると_」
『協力するもしないも貴方の自由ですよ』
『それでは失礼しました。』
私は扉へカツカツと歩き出す。
之で良いんだ_____。
「一寸待って下さい…何故貴方は僕に頼んできたのですか?」
歩く足が止まり、一呼吸置く__私は再び口を開いた
『正解は三年後__!それじゃ!』
後、ガチャリ…と扉が開け閉めする音しか無かった。
今日は暇だなぁ…何か面白いもの無いか…
私は日差しの強い外へ足を向ける
『やっほ〜』
「…君か…悪いけど今僕は仕事をしているんだ…話せる暇は無いよ」
『その仕事手伝うって云ったらどう?』
「」
意気揚々と私の前に大量の書類をどっさり置く。
『おい限…「中也揶揄いに行ってくる〜」』
私は淡々と仕事をこなす。
なんか一生終わらなそうな気がしてきた
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作者名:黎明 | 作成日時:2023年9月2日 17時