二十七 ・※イラスト有 ページ29
「それより…仲間の奪還計画を立てようぜ。攫われたのは川向いの工場通りだ!」
「ちょっと待て!川向いに行ったのか!?また酒を盗みに行ったのかよ!あんなポートマフィアの拠点の近くに!?抗争の真っ最中だろ!」
構成員の二人は驚いた様な表情をし、中也を見つめる
「誘拐してって云っているもんじゃねぇか!」
「怒鳴らないでよ…」 「防衛主義の目的は守ってるだろ…?」
羊の構成員は様子を伺うように中也に話しかける。
「それに良い機会じゃねぇか!羊に手を出せば…百倍返し…だろ?
っ中也は何時も云っているじゃないか?他人とは違う手札を持っている人間はその責任を果たすべきだって…」
「異能力と云う手札を持っている責任を果たしてくれ!」
責任って…
それだけで組織を守ったり決まりを作ったりを果たしていたのに
果たしてくれって…押し付けか…軽く二人を睨み付けた…。
「面白い!実に面白いよ…君達…この中で一番強い力を持つ彼が_まるで狼に睨まれた羊だ。どうやら組織の頂点に立つってのは…想像よりも大変な事らしいねぇ…。」
「手前…」
『彼を連れて行くのは無理だよ〜。"ポートマフィアの"命令"で"仕事"の最中だからねっ!』
あっ…云っちゃったー困るだろーなー
「_っおい!」
「そんな事ある訳ないじゃない!そうでしょ?中也!」
「此奴…ポートマフィアか!」
此方にサバイバルナイフの様な物を突きつける_。
『…勝てない戦いはする物じゃない_。首領受け売りの言葉。
それより太宰さーん…脅しの理由…分かるんじゃなーい?』
「そうだ!人質を解放してあげるから許してよ〜…」
「勝手に動くなっ!此奴を殺してもいいのか!?」
『別に良いけど…そしたら仲間は即射 殺だよ?仲間を大切にする君はいいの?』
「_ッ!中也!」
構成員が中也を呼んでもただただ黙っているだけだ___。
「あっ!森さん?___うん____依頼の件は順調だよ…もう時期片付く__羊の人質を解放してくれないかな?___うん!そう!__今すぐ、無傷で。うん…それじゃ」
即座に構成員のスマホが鳴る___。
「怪我は___?」
『ある訳無い__あったら構成員死 んでるだろ?』
「それはそうかー。」
「__見張りからの連絡だ_。」
「全員開放された…?」
『さて…行こうか中原サン…それとも仕事放棄をする?』
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作者名:黎明 | 作成日時:2023年9月2日 17時