二十三 ・ ページ25
｢増援部隊かと思ったら…子供が三人とは…ポートマフィアは人手不足なのか？それとも、あの蘭堂と云う男に人望が無いのか？｣
『それは違うよ…少なくとも使える人材を集めているだけ__。君がポートマフィアに入ってないのが何よりの証拠だ。』
｢蘭堂ぅ？｣
｢僕達がこれから話を聞きに行く相手だ。｣
拘束していた蘭堂さんがふと頭に浮かび込む
｢あいつかぁ…おいオッサン！お互い時間を節約しよーぜ！｣
｢まずあんたが撃つ…俺が反撃にあんたを隣町までぶっ飛ばす…ついでに残った襲撃者も全員俺がぶっ飛ばす…それでお開きだ。｣
｢あーあ。騙して情報を引き出せばいいのに…貴方…GSSの戦術班だね？｣
男は片手に拳銃を持ち、片手にSMGを持つ___。
『早く終わらせよ〜…君の異能ならこんなただの暴走組織__。軽く捻れるのに…』
｢やってみろよ__おっさん___。｣
男はメリメリと床に引きずり込まれる様に地面に埋まっていく_。
｢お前…羊の中原中也か…ポートマフィアに下ったと云う噂は…本当だったとは…｣
｢…っ！腹立つ勘違いするなぁ！｣
中也は男の頭に蹴りを入れた。
うわぁ…頭蓋骨行ったなぁ。あれ
｢お見事ー…君すごいねー｣
｢手前らはボケっと見てただけかぁ？｣
｢僕はちゃーんとそいつから抜き取った通信機で"情報"を取ってた。｣
中也が不貞腐れた顔をする。
｢そしてどうやら君がぶっ飛ばした人の応援が駆けつけて来るらしい。あーあ。考えて行動しないから手間が増えるー…｣
ガチャガチャと銃の構える音が聞こえる_。
私は即座に軍刀を取り出した___。
『あー囲まれちゃったなぁー誰か助けてー』
｢何を云っているんだ？君一人でも十分じゃないか｣
双黒に助けて貰えると思ったのに…ちぇっ
｢隊長_！｣
｢手前も地面にめり込むか？｣
｢撃てっ！そのチビ！重力使いの中原中也だ___！｣
｢あ"ぁ"？｣
地雷踏み抜くの上手だなぁ…流石GSSさん
SMGの音が耳に響く_。
｢チビって云ったなおっさん…俺はまだ十五歳だ_これから伸びるんだよっ__！｣
足で銃弾跳ね返せるんだ…初耳だなぁ。
『それと…大丈夫太宰さん？掠ってるけど…』
｢君こそ…と云いたい所だが…なんで君は掠って無いんだい？｣
それもそうか〜…私の異能力は撮った異能力を召喚、憑依する力
｢今のは異能力"雪国"を使った_｣
｢そう…君の異能力は"一つから分岐"してるね？｣
｢せーかい…バレたか｣
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作者名：黎明 | 作成日時：2023年9月2日 17時
