十九 青の時代※イラスト有 ページ20
『只今戻りました。首領…と太宰さん?』
「なんで私だけ疑問形なんだい?仮にも私は年上だよ。」
首領室に居たのは太宰治と…森さんだった。
それに蘭堂さんと朱色の髪をした小柄な男性も居る。
その男性は_____中原中也___。何故彼が此処に…?
…"あの事件"から一年も経っている…
何故そんな当たり前の事に気が付かなかったのだろう。
私は私の意思を押し殺していた所為故あまり思い出が無い。
私は中也をジーッと見つめているとまるで野良犬のように此方を睨んできた。
「あぁ?誰だ手前っ!」
『失礼…前衛小部隊隊長・Aです…貴方の名は?』
落ち着きを保っているが…正直SAN値ゼロだ…この顔は反則だろ…
私は落ち着きを取り戻そうと部屋を出ていこうとすると…
「待ちたまえ…A君。君には"真実"を知ってもらうよ。」
おぉぉぉい…落ち着かせてくれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇえ
と心の叫び声が口から漏れそうになった__。
『っ…失礼致しました。"真実"とは如何なものでしょうか。』
「A君も着いて行きなさ『…ゑっ?冗談ですよね?先代の事ならまだしも…着いて行くって…』」
あれ…?森さん…先代の事話してたっけ…
あ
背筋が凍り、、額に汗が滲む____。
やってしまった……この裏世界でも一番やっては行けない事…
<アーア…自分デ解決シナサイヨ…全ク>
普通は知り得ない情報を知っている事______。
「A君…何故其の事を知っているの『いえ…先代の事の話し声が聞こえただけです。』ならいいのだけど…」
は〜…、生きてる?
之で太宰さんにはバレた…けど太宰さんは情報を持っている理由は知らない。
それは頭の良い人程私が転生した事には気付から。
頭の良い人は非現実的な事を否定して非現実的な事を好む…
恐らく今勘づいているのは_____漱石先生だ。
異常があったとすれば必ず私の前へ現れるだろう___。
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作者名:黎明 | 作成日時:2023年9月2日 17時