十五 ・ ページ16
『前衛小部隊隊長Aです、失礼致します。』
私は首領の部屋の中へ入った
コツコツとした軽快な足取りが止まった瞬間首領が此方を向く
「あぁ…A君か…"仕事だよ。"この人物を殺 しに行きなさい」
私は一枚の資料と____一丁の拳銃を受け取った____。
顎を破壊した後胸に3発鉄砲……ね
私は拳銃の発砲部分をクルクルと回しながら部屋を出ていった。
正直、あまり乗り気では無い。
どうやら依頼内容は佐藤…と云う人を殺 す事だそうだ。
彼は立派な政治家でマフィアのお金を横領したらしい。
私は車に乗ってある事を考えていた。
きっと気の迷いからだろう。
<貴方ハ…殺ス事ニ躊躇ガ無くなった…最早怪物ネ>
そんなうわ言を吐く頭が無い何かを私は無視し、
車の走行音をBGMにしながら私は昔の事を考えていた。
昔は最高の善人を目指していた。
けど…殺したからにはこの道を通り、償うしかない。
一人救ったからと云って殺 した人が戻ってくる訳でも無い。
自分が勝手に救われた気分になるだけだから。
善人を救って_____悪人を殺して悪人になる。
そうするしか無いんだ…決まっているでしょう…A。
自分で決めたんだから。
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作者名:黎明 | 作成日時:2023年9月2日 17時