十一 マフィア期 ページ12
マフィアのビルは高いから、昇降機が着くのが遅い。
紅葉さん…けど、私の知っている紅葉さんより若い。
知っている人が少ない_八年前なんだから居なくて当たり前か_。
私は上層部?と呼ばれる所に行く事になった
無機質な音がなる
カチカチと時計が秒刻みに鳴るまるで此処は異空間の様だ____。
そう考えている内にある階へ止まった。
扉が開く_____私の前にあったのは驚くべき人が居た______。
私は思わず目を見開いた。
火傷だらけのお父さんとお母さん_______。
辛うじて生きていたと森鴎外に云われた___。わたしは軍帽を持っていた手を強く握る
森鴎外が此方を向き、何かを渡してきた
.
信じたく無かった___渡されたのは____。
血濡れの錆びたナイフだった。
『…は?』
そんな訳ない、
唯甘やかされるだけがマフィアじゃない。
殺 して
殺 す。
森鴎外が云いたい事は瞬時に理解が出来た。
<親を殺 せ_____>
冷や汗が肌に滲む…呼吸、心音が早くなる
自分の手で殺 したらそれこそ悪も、意思もを殺 す事になる__。
今すぐ逃げ出したい_______。嫌だ…そう思い悩んでいると"ある声"が聞こえる…
ある声が私の耳に響いた
<私達ヲ殺 シナサイ>
お母さんは涙を流しながら私を見つめている
"私達"…私は確信した_…この声の正体は_____
お母さん?
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作者名:黎明 | 作成日時:2023年9月2日 17時