【文スト】[ヤンデレ]彼の愛は重すぎる[芥川龍之介]

愛が重い　８ ページ8

NOside





恐怖のあまり、食事の後に気絶して仕舞ったAの頭を撫でながら、
芥川は一人、考えていた。





Aは首領、そして尾崎や中原といった現五大幹部に
異常に好かれている。





彼女の人柄に惹かれての事だろう。





それ故に、今ポートマフィアでは全勢力を以てしてAを捜索している筈。





如何すれば、隠し通せるのか。





愛しい愛しい、このAを。





穢らわしい血に塗れた己の部下や上司の目に触れさせる事なく、
二人で時を過ごす事が出来るのか。





その時、芥川の視界に光るモノが突如姿を現した。





Aの…………………涙だった。





涙は薄い桃色の頬を滑り落ち、芥川がAの為に用意した
寝台にシミを作り、消えた。





貴「…………ごめ……さ……………」




芥川は罪悪感と幸福感で己が満たされていくのを感じ、
Aの前髪を掻き上げ、額に一つ接吻を落とした。

終わり ログインすれば
この作者の新作が読める(完全無料)

←愛が重い　7

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す