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もう、いいか。 ページ22












『はな、れてよ』










乙「…もしかして、耳弱い?





ビクビクしちゃって、可愛いね」










『ひっ……ぁっ!』










じゅく、と耳にダイレクトに感じる刺激。





舌が耳の縁を這い、じゅるりと音を立てて舐めとられる。










『ひぃ…や、ほんと、ね、ぇ…やめ……』










乙「……なんで、君は僕のこと、嫌いって言うの?





教えてくれたら、やめてあげよっか」











それまでは、頑張って?





低く、それでいて甘すぎる声が脳を揺さぶる。





ずぷ、と耳の中に舌が差し込まれる。





再び開始された糖度の高い水音に、


体が震えて、自分の声と思えない


鼻にかかった声が出てしまう。











『ね、え…!ほん、とに…ひ、ぁ…すと、っぷ』










乙「うん。だから、頑張って?」










『そこ、っで、ぁ、しゃべん…ひっぁ……』










乙「だから、教えて?」










止まない水音と、自分の声に嫌気がさし、


目頭にじんわりと熱がこもる。










………もう、いいか。無駄に意地張らなくても。










『ゆ、たくんが、ぁ、ひっあ、』










乙「僕が、何?」










耳から離れ、再びおでこをコツン、と合わせてきた。





砂糖を煮詰めたような甘さが詰まってる瞳に


目線は捕まり、そらすことができない。










『え…いや、その、』










乙「しっかり僕の目、見て。





なんで、僕のこと嫌いなの?」










『憂太、くん、に、里香ちゃんが居なくなったから、』










乙「うん。いなくなったから?」










『私のこと、里香ちゃんの代わりにしてる、と思って』










私が言い終わった後、憂太くんは


面食らったような顔をし、驚いていた。











乙「なんでそう思ったの?」










『………』










乙「……ハァ、なるほどね?」










何も言わない私に対し、何かを理解した憂太くん。










私から離れ、一回私の体も起こしてくれた。





まだ引かない顔の暑さを手をパタパタし、


冷まそうとすると、


憂太くんはその手を両手で包み、


さっきの目とは違う、真面目な目で私の目を見た。










乙「僕、小さい頃からAちゃんの事、好きだったんだけど」











二人しかいない、保健室。


ぽつんと呟かれた、幼馴染からの告白に、


私は動揺を隠しきれなかった。










この女たらしめ。→←仕方ないじゃん



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きさらず(プロフ) - この作品好きです!続きが気になります…ところで、失礼を承知の上場違いなことを言わせていただくと、もしや訓練のときの夢主ちゃんの戦い方って暗殺教室元ネタだったりします…? (7月7日 22時) (レス) @page20 id: c6bfe7295e (このIDを非表示/違反報告)
k - 時々出てくるバカっ骨とかほんとに好きです😇更新待ってます〜! (5月15日 21時) (レス) @page32 id: 5d2f3eba17 (このIDを非表示/違反報告)
文5(プロフ) - アキさん» アキ様、コメントありがとうございます!そこまで評価していただけるほどの作品が書けて光栄です☺️💕 (2022年10月16日 16時) (レス) id: e431f36e7b (このIDを非表示/違反報告)
アキ(プロフ) - もうほんと甘すぎてこんなにドキドキしながら読んだ夢小説久しぶりかもしれない…!最高すぎます🤦‍♀️💕💕 (2022年10月16日 1時) (レス) @page31 id: 011262e667 (このIDを非表示/違反報告)
たろ。(プロフ) - 乙骨くんも乙骨くんだけど夢主も夢主って感じする (2022年8月25日 16時) (レス) @page29 id: ba071d904f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:文5 | 作成日時:2022年8月13日 1時

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