検索窓
今日:10 hit、昨日:1 hit、合計:19,344 hit

ページ8












「…呪霊かなんかの、術式なんですかね。





Aちゃん、僕のこと忘れてしまったんです」








二週間前から、一回の記憶喪失とかじゃなくて、連続的に。





僕の言葉を聞くと、五条先生は


おっかしいな〜と言った後、


僕の知ってる登録済みの呪霊に、


記憶操作できるやついないよ?と言った。










「…明日、僕Aたちの授業だし、見てみるよ。


多分この目だったら微弱な残穢でも見えるだろうしね」










かけているサングラスをくい、とあげた後、


なんか分かったら連絡してあげる、と


僕の方を見た。



















_____





なんでだろ、全く脳に残穢が残ってない。










Aの呪力しか、感じなかったよ。





そう先生に電話で言われ、頬を流れる汗が止まんなかった。





ベタリと肌に張り付き、離れない不快感。










『あれ?乙骨先輩…でしたよね?





汗止まんないみたいですけど…大丈夫ですか?』





「え?あぁ、大丈夫、だよ。





どうしたの?ここまできて」










前から僕を忘れた君が歩いてきて、


僕に問うた。





何にも知らない、忘れてしまった純粋な瞳に


僕は、動揺してしまう。





……違うよね、君、憂太先輩って、読んでたよね。


僕にも敬語が外れちゃったりして、


真希さんには生意気だぞ、って軽く怒られるのまでがセットなのに。





今じゃ、しっかりとした敬語ばっか使われちゃって、


その感覚を忘れちゃいそうだよ。










僕がここにきた理由を問うたら、


合同訓練するから連れてこい、って真希さんから言われました!


と、元気よく言ったAちゃん。










…そっか、今日か。合同訓練は。





君に気を取られすぎて、


予定を把握できてないなんて、


重症だな、と自嘲気味に心の中で笑った。










一緒に行こっか、と声をかければ、


笑顔ではい!と返事するAちゃん。





その表情は、前の君を全く同じで、


胸が、ぎゅっと、締め付けられた気がした。










.→←乙骨憂太_⚫︎⚫︎_▲



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (55 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
117人がお気に入り
設定タグ:呪術廻戦 , 乙骨憂太 , 短編集   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

和凛 - 初めてまして、憂太らしい純粋な恋でした。更新頑張ってください!リクエストヤンデレ化棘くん作って欲しいです。 (2022年8月21日 5時) (レス) @page6 id: aabcab5ba8 (このIDを非表示/違反報告)
ありあ。(プロフ) - 長文失礼しました🙇🏻‍♀️🙇🏻‍♀️⤵️ (2022年8月20日 16時) (レス) id: fa0015969e (このIDを非表示/違反報告)
ありあ。(プロフ) - あ"〜〜好きですぅ〜〜〜!純粋な恋!って感じのもいいですけど、こういう重めの感じのも良いですよね〜〜!文5さんマジ愛す…一生着いて行きます!!()更新等頑張って下さい!無理はしないで下さいね! (2022年8月20日 16時) (レス) @page6 id: fa0015969e (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:文5 | 作成日時:2022年8月19日 5時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。