#103 汗ばんだ ページ2
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翌朝8時
貴「あーあ……」
ス「こりゃ暫くは無理だなぁ」
来るしそうに眉を潜めたまま意識を失っているルッスーリア。その背中には数え切れない程の痛々しい傷。
晴戦の後にモスカに撃たれた傷が無数に刻まれている。あまりにも酷いその傷口に言葉を失った。
貴「ねぇスクアーロ………貴方、心配じゃないの？」
隣に佇むスクアーロに問う。
彼は鼻を鳴らし、当然のように答える。
ス「心配に決まってんだろぉ」
ガリ、という音が聞こえた。恐らくアタシから見えない右手で ズボンを握り締め、その拍子にどこかを引っ掻いてしまったんだろう。
ス「だがヴァリアーの掟だ。弱い奴はかっ消す。幹部がその掟を破ってどうする。そこは贔屓もしねぇし同情もしねぇ」
貴「………そうよね」
眠るルッスーリアの手を握る。少し汗ばみながらも温かいその手は彼が生きている事を実感させた。
アタシもスクアーロと同じだ。負けた事に対しては何も同情しない。相手の力を見定めきれず、自ら勝利を逃したルッスーリアの落ち度だから。
それでも心配はする。大切な仲間だ。アタシを一番快く迎え入れてくれたのはルッスーリアだ。もしボスが彼を殺せと言うのなら一度は抗議するだろう。
貴「早く起きなさいよルッスーリア。貴方の作るカフェオレがないと目覚めが悪いのよ」
手の甲にキスを落とし、背を向けて歩き出す。
スクアーロもルッスーリアのデコを撫で、アタシに続いて医務室を後にした。
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ぶっきー(プロフ) - リッズロードさん» ばんわ！本当ですか！？嬉しいです！頑張りますね！ (2015年7月18日 0時) (
レス) id: 2a132548fb (このIDを非表示/違反報告)
リッズロード(プロフ) - こんばんは！今日この作品を見つけて猛スピードで読んでしまいました(^_^；特別編、期待してますね！更新頑張ってください (2015年7月17日 23時) (レス) id: ac11f42ee1 (このIDを非表示/違反報告)
ぶっきー(プロフ) - キング@マーモンは俺の嫁さん» いえいえこちらこそ！そう言って頂けると本当に嬉しいです！！ (2015年7月1日 19時) (レス) id: 2a132548fb (このIDを非表示/違反報告)
キング@マーモンは俺の嫁 - ぶっきーさん» ありがとうございます！いつも楽しく見させて頂いてますよ！ (2015年6月26日 0時) (レス) id: 44bff0fa0f (このIDを非表示/違反報告)
ぶっきー(プロフ) - キング@マーモンは俺の嫁さん» 勿論良いですよ！そう言って頂けて嬉しいです！ (2015年6月21日 12時) (レス) id: 2a132548fb (このIDを非表示/違反報告)
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