#78 あの日 ページ17
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貴「……確かセンパイ、兄弟は殺したって言ってましたよねー。あいつ、幻覚かなんかじゃないですかー？」
べ「バーカ、それ見破んのがおめーの仕事だろ」
それもそうかと思い、眉を寄せて空飛ぶ玉座を見る。
貴「あ……う〜〜〜ん……たぶん幻術の小細工はしてないと思いますねー。勘ですけどー」
勘かよ、と心底呆れたようにベル先輩は言う。余りにも露骨にしょーもねえな、と顔に出されて少しムッとする。
貴「幻術見破んのって超高度なんすよー、師匠も結局最後は勘だって……」
ジ「ベルよぉ、」
そんなミーの言葉を王子(？)が遮る。
ニマニマと笑うその笑みはベル先輩のものそっくりだ。
ジ「疑うのも無理はねーが、オレは偽者でもそっくりさんでもねーぜ。だってお前と左右対称にある腹のアザと……お前がつけたこのキズが証拠じゃね？」
捲り上げたそこにあったのは、ヘソの横にある三日月形のアザ。それに、夥しい量の切り傷の後。細かいのは数えきれないし、左胸から右の腰近くまで横断しているのもある。
チラと盗み見れば、いつも余裕の笑みを浮かべる先輩が明らかに狼狽していた。
過去に聞いた事がある。生まれた時から死ぬ程仲が悪かった事。
ハナクソのつけ合いを皮切りに投石、投岩、投ナイフ……壮絶な喧嘩の末に、ついに永遠の勝利！
貴「センパイ、随分バイオレンスな悲劇をコミカルに語りますね」
べ「しししっ。あのキズは寸分違わずオレがつけたもんだ」
べ「ったく、成長してねーなベルフェゴール。自分の都合のいいようにしか記憶しないとことかな。
まず、お前は兄貴のオレには、何やっても敵わなかったこと思い出せよ」
今度ムッとしたのはベル先輩。
勿論ジルはそれに気づいた上で話続けていた。
ジ「勉強でもかけっこでも、何をやってもお前はオレより劣ってて勝てなかった。あの時点で時期王となる正統王子は100%オレだったんだよなぁオルゲルト」
オ「左様でございます」
貴「って事はヴァリアー1の天才と言われるセンパイより、あいつの方が天才って事ですかー？」
先輩の口はますますへの字に曲がる。ついには舌打ちも聞こえてきた。
相反してジルの口角は上がる一方で。
ジ「あの日もお前の力で勝った訳じゃねーよなぁ？真の天才のオレにガチじゃ敵わねーと思った準天才のお前は
あの日、下剤をたらふくオレのメシに仕込んだんだもんな」
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続く (更新停止中)
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緩奈 - い、石ｗ石田さんwwwww更新楽しみに待ってます (2017年1月5日 19時) (
レス) id: 9261dd0ed9 (このIDを非表示/違反報告)
エレイン - とってもとっても面白かったです！ (2016年7月18日 21時) (レス) id: 7b7bef7a06 (このIDを非表示/違反報告)
リン(プロフ) - 甘ぇ…砂糖に蜂蜜入れたみたいに甘いw (2016年3月23日 9時) (レス) id: 61c44bcf81 (このIDを非表示/違反報告)
lime - 遅れてごめんｯ(汗)続編おめでとー!!!!!ずっと応援してるよ!!! (2015年8月16日 8時) (レス) id: bd91085028 (このIDを非表示/違反報告)
碧みんく(プロフ) - ぶっきーさん、すごい遅いですけど続編おめでとうですー！！！！！！めっちゃほんと応援してます！！がんばってね！！！！ (2015年8月16日 5時) (レス) id: 69507e3b8e (このIDを非表示/違反報告)
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