#76 燃え盛る ページ14
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敵が赤々と燃え盛る炎に包まれる。
明るくなった視界の隅々から敵の影が見え始めた。
貴「おおベルセンパイ。敵がいるのに気付いてたんですねー」
べ「ったりめーだ。数は30ってとこか」
貴「ごくごく稀にですが、本当に天才かもって思ったり思わなかったり」
べ「ししし。天才に決まってんじゃん。だって俺____________________」
わらわらと集まってくるミルフィオーレの雑兵。
手には斧を持ちらハイエナの匣兵器や豚の匣兵器を引き連れてミー達の前に立ちふさがる。
べ「__________王子だもん」
1人の号令を受け、全隊一斉に襲いかかる。
訓練とかしたのかな。ミルフィオーレ、人手足りてないのかな。
そんなんじゃ先輩にすぐ燃やされちゃうのにな。
貴「相変わらず意味分かんないんですけどー」
べ「お前はそこで首洗って待ってろ。さあ やっちゃって良いぜミンク」
これはミー風に要約すると、『おめーを傷付けようとする雑魚どもをすぐ殺してくっから良い子で待ってろよお姫様』……と言ったところか。
いやいや妄想とかじゃなくてガチなんです。
惚気は120%ほど入ってますけど。
そんな馬鹿げたナレーションをしている合間にも先輩のミンクは牙を剥く。
至る所に体毛を擦り付けて炎を起こし、あっという間に敵を囲む。
「皆！！この炎には触れるな！！嵐属性の死ぬ気の炎だ！！」
その言葉を受けて敵は炎から遠ざかろうとし、その傍ら先輩はニンマリと口角を上げる。
べ「ムリ」
先輩のミンクは敵を逃すほどトロくない。
敵の間をすり抜け、瞬く間に体毛を擦り付けていく。
その結果起こるのは、
「ぐわぁあ！！」
阿鼻叫喚に地獄絵図。
紅蓮の炎[フィアンマ・スカルラッタ]に包まれた敵と森が轟々と悲鳴をあげる。
さてここでミーの出番。
小さな手帳を取り出してパラパラと捲った。
貴「嵐ミンク[ヴィゾーネ・テンペスタ]に体毛を擦り付けられた物体は摩擦によって嵐属性の炎を発火し分解しつくされるのだ。
…………命令通りに解説しましたー」
べ「ごくろ♪そーゆーのあった方が感じ出んだろ？」
全くワガママな王子サマだ。
そんか王子は見えてるのかわからない目元を敬礼のような仕草で覆った。
べ「よく燃えてんなー」
貴「環境破壊とか考えた事ありますー？」
ないですよね？
だって、アンタの世界にはミーがいればいいんだから。
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違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
緩奈 - い、石ｗ石田さんwwwww更新楽しみに待ってます (2017年1月5日 19時) (
レス) id: 9261dd0ed9 (このIDを非表示/違反報告)
エレイン - とってもとっても面白かったです！ (2016年7月18日 21時) (レス) id: 7b7bef7a06 (このIDを非表示/違反報告)
リン(プロフ) - 甘ぇ…砂糖に蜂蜜入れたみたいに甘いw (2016年3月23日 9時) (レス) id: 61c44bcf81 (このIDを非表示/違反報告)
lime - 遅れてごめんｯ(汗)続編おめでとー!!!!!ずっと応援してるよ!!! (2015年8月16日 8時) (レス) id: bd91085028 (このIDを非表示/違反報告)
碧みんく(プロフ) - ぶっきーさん、すごい遅いですけど続編おめでとうですー！！！！！！めっちゃほんと応援してます！！がんばってね！！！！ (2015年8月16日 5時) (レス) id: 69507e3b8e (このIDを非表示/違反報告)
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