#75 ミンク ページ13
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べ「よーしここらで待ち伏せるか」
鬱蒼と茂っていながらも周りをよく見渡せる太い枝の上に先輩は着地した。
すぐ近くの枝にミーも着地する。同じ枝に着地なんてしたら仕事するどころじゃなくなるから。
着地した衝撃で訪れたチクリとした感覚に顔を歪める。
貴「ベルセンパーイ。背中に刺さった趣味の悪いナイフ、抜いても良いですかー？いかにもオリジナルナイフだぜーって主張するこの形状が相当恥ずかしいんで」
14本も刺されたんではたまったもんじゃない。
10年以上前からこのデザインのナイフを使用しているけど、これは一体何を模しているのだろうか。
べ「………….……………綺麗に磨いて揃えて返せよ」
貴「それは嫌ですー。こんなものこんなもの」
ペキペキポポーイ。
刺されたナイフを磨いて返してやる義理なんてある訳がない。
軽くて細いナイフを折っては下に捨ててやると、
べ「てんめっ」
ボウッと、馴染みのある音。
見なくても分かる。先輩がリングに炎を灯した音だ。
折るのをやめ、そのまま地上へと放り捨てる。
貴「あ〜怒ったんですかー？折らずに捨てますから」
べ「捨てんなっ」
灯された炎が匣に注入され、赤い炎を煌めかせながら円状に現れる。
ベル先輩の匣兵器、嵐ミンク。
炎の塊から動物の形状になると、ファーのように先輩の首元に巻きついた。
べ「それ以上捨ててみ。お前燃やす」
貴「じょーだん……じょーだんですよー」
どうどう、と宥めるように手の平を左右に振る。
するとどうだろうか。
指の間に挟んでいたナイフが数本、ポポーイとすっぽ抜けてしまったではないか。
貴「あ……」
べ「カチーン」
先輩の心情よろしくミンクも唸る。
黙っていれば可愛いのも先輩似のようで、その見た目にそぐわない殺気の籠ったいい唸り声だ。
「死ねよ」
ミンクが跳ぶ。
周りの樹を踏み台に跳ね、ミーに向かって一直線。
貴「しっしっ。来んな」
ミンクまじでこっち向かって来るよ。いやまじでめんどいから。
先輩まじですかー本当もー、
貴「わっ」
頭を下げてミンクを避ける。
頭上を通過したミンクはミーに何をする訳でもなく、
「がっ！」「げえっ！！」「ぐわぁ！！」
背後遠くに潜んでいた敵に自身の体毛を擦り付けた。
先輩まじですかー本当もー、
黙って護ってくれるとかカッコ良過ぎですかー。
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緩奈 - い、石ｗ石田さんwwwww更新楽しみに待ってます (2017年1月5日 19時) (
レス) id: 9261dd0ed9 (このIDを非表示/違反報告)
エレイン - とってもとっても面白かったです！ (2016年7月18日 21時) (レス) id: 7b7bef7a06 (このIDを非表示/違反報告)
リン(プロフ) - 甘ぇ…砂糖に蜂蜜入れたみたいに甘いw (2016年3月23日 9時) (レス) id: 61c44bcf81 (このIDを非表示/違反報告)
lime - 遅れてごめんｯ(汗)続編おめでとー!!!!!ずっと応援してるよ!!! (2015年8月16日 8時) (レス) id: bd91085028 (このIDを非表示/違反報告)
碧みんく(プロフ) - ぶっきーさん、すごい遅いですけど続編おめでとうですー！！！！！！めっちゃほんと応援してます！！がんばってね！！！！ (2015年8月16日 5時) (レス) id: 69507e3b8e (このIDを非表示/違反報告)
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