Bubble Gum（N.nuru）

# ページ14

「今日の潜入捜査は分かれてやるから……」


と、塗くんに言われ、


女子高校生に扮して、高校に潜入します！







「えー、誰？転校生？ちょー可愛い！！」


「美少女じゃん！」






高校に潜入して早々、テンションが高い女子に絡まれる。








こういうの苦手なんだよなぁ……








「あ………ありがとう……」






でも一応お礼は言っとく。









「てかさ、どこ高から来たの？」







「…え？………あぁ、それはぁ……」







なんにも考えてなかった……









「そ、……そこらへんの高校……かな……？」









「………え？」








うん。はい。分かってました。

自分の高校聞かれて、そこらへんの……とか言う人はいません。



そりゃあ、変な雰囲気になるよね………






「ぷっ、………あはは！……Aちゃん面白いね！」




「本当、最っ高！笑」









「あはは………あはは…」







これで、良かったのか…な？









❍。









「疲れた……」






潜入捜査のあとは塗くんと情報交換をする。








あらかじめ、塗くんと待ち合わせていた場所につくと、まだ集合時間の1時間前だった。









塗くんはどこに潜入捜査しに行ってるんだっけ？







こっそり見に行ってみよう。







そう思って、塗くんの潜入捜査場所に行ったのが間違いだった。









「塗くんは、東京都渋谷区…………に行ってね。」








たしか法朗さんがそう言ってたような……






記憶力はいいほうで、住所もちゃんと覚えてる。









そして、法朗さんが言っていた場所につくと……









「………あ、」







そこは、まだ開店していない









その………なんというか……









大人のお店、







だった。








そーっと店内に入ると……









まぁ、さっきの光景ってこと。





塗くんがキスをしている女の人はいかにも…………って感じの女の人。








胸元がざっくりあいた服を着ていて、





ヒールは驚くほど高い。









すべてが豪華って感じの女の人。









「………っ、」









私はその場にいられなくなって急いでお店から出た。









❍。




ﾎﾟﾛｯ…



涙が出てくる。









ｽﾞｷｯ





胸が痛い。









なんで私、泣いてるの…？





なんでこんなに苦しいの…？




私の目から出る涙は一向に止まらなかった。

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