第９６話 その幹部、約束する。 ページ49
「おそい」
「申し訳ございません。Broooock様が急用がある様子でしたので」
「アイツの事だから筆記具持たずに出て、Aさん見かけて話したいけど会話できなくて半泣きだったんだろ」
グリューンが先に呼んだのに、AさんはBroooockを優先した。それが無性に悔しかった。動き回って偶然見つけたBroooockと、部屋から自分で出られない俺のどっちが優先なんだって責めても、Aさんは時と場合で使い分ける。それがどうしようも無く、ムズムズした。
「先日の医務室襲撃の件以降、Broooock様とお会いする機会がございませんでしたので。本当に私に傷が無いかと確認なさいました」
「色々心配されてんね。スマイルもだし、専属の二人も。庇われたきりやんが一番気にしてたって」
包帯を巻いた顔と、丈の長いメイド服で、怪我しても外見じゃ分からないから、不安にはなる。でも本当に怪我してなくて良かった。
「戦う事に慣れてはおりませんが、カゲが私の意思に関係なく物理攻撃を無効化してしまいますので、自ら傷付けない限りは、あり得ないのです」
さらっと言ってるけど、やっぱ珍しい分、想像しづらい。俺の魔法も珍しい部類だけど、Aさんは特に。物理が一切通じないとなると、少しだけ気になってしまう。あの襲撃があったのに、こんな事を考えてしまうなんて、男としてダメかもしれないけど。
「ご主人様、いかがなさいましたか」
「え、あ、えーっと、いつか、Aさんと一対一で戦ってみたいなって。ゴメン、襲撃があったのにこんな事考えるなんてダメなんだけど」
「私と、でございますか」
さすがに驚くよな。驚いてるようには見えないけど、なんとなくそうだろうなって思った。
「あまり、手応え？は無いと思われますが」
「女の子に俺の好奇心で戦って貰うなんて、余程の戦闘狂じゃない限り言い出さないと思うけど、物理攻撃の無効化なんて、気になるじゃん」
「では、いつの日か」
いつの日か、か。運んで貰ってPvPにやっても、それは俺が本気で戦えない。でも、すげぇ楽しみ。
「ね、指切りしよ」
力の加減覚えたから、いつの日かのために、約束しよう。
第９７話 その使い魔、呼んでくる。→←第９５話 そのメイド、対話。
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紅鴇ﾍﾞﾆﾄｷ@端末垢 - にゃーちゃんさん» 初コメありがとうございます！夢主ネロちゃんが刺さってくださって嬉しいです！もうすぐ続編に進みますが、完結までお付き合いくださいませ〜〜！ (11月30日 14時) (
レス) id: 15e99861f0 (このIDを非表示/違反報告)
にゃーちゃん - 初コメ失礼します！めためたに好き過ぎました…!!面白過ぎて、一気読みしてしまうくらいに好きです！夢主ちゃんがどストライク過ぎた…更新頑張って下さい。楽しみにしてます！ (11月29日 22時) (レス) @page44 id: fd6863f2a6 (このIDを非表示/違反報告)
Ray(プロフ) - 紅鴇ﾍﾞﾆﾄｷ@端末垢さん» ええええっ？！この場をお借りして､読んで頂いてありがとうございます…！これからも更新お待ちしてます…！ (9月28日 23時) (レス) id: d88e598144 (このIDを非表示/違反報告)
紅鴇ﾍﾞﾆﾄｷ@端末垢 - Rayさん» コメントありがとうございます！ひょぇ、まさかの拝読してる作品の作者様がコメントくださるとは……!!!!有能だけどマイペースなネロちゃんをよろしくお願いします！ (9月28日 21時) (レス) id: 15e99861f0 (このIDを非表示/違反報告)
Ray(プロフ) - 有能メイドが好きなので何度も読み返してます。更新頑張って下さい…！ (9月28日 1時) (レス) id: d88e598144 (このIDを非表示/違反報告)
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