第９１話 その幹部、どぎまぎ。 ページ44
どうも、襲撃から三日。優秀な建築部隊によって医務室が完全に修理されて、定位置に戻った医療総監督のきりやんです。
「やん？どうしたの？」
「あ〜あのさ、カロン、あの襲撃から俺、Aさんと会えてないからさ、無事なのかなって」
俺とカロンしかいないから砕けた話し方をする専属メイドのカロンは、実は従姉妹だったりする。だからこういう二人きりの時だけはこんな感じなんだけど、まぁそれは良いとして。
あの襲撃された日から一度も声を聞いてないから、大怪我したんじゃないかってハラハラしてる。
「あんな目に遭った手前、医務室に来る理由も無いし、私が呼ぶのも正直躊躇うわ。あの日は午後休にしたけど、翌日は朝から普通に仕事してたわよ？」
「はぁ！？」
襲撃に縁の無いメイドが、動けない俺を庇って、魔法で安全圏にとばして、無傷！？あいつ等には聞くに聞けなくて、ずっと不安だったのに一気に吹っ飛んだ。
「気にしてるなら、呼びましょうか？」
「え、今大丈夫なの？」
「Aさんの仕事は幹部の皆様に関してばかりだから。呼ばれて無ければ来るわよ」
「えぇ……」
正直気不味いんだよなぁ。俺を見てフラッシュバックするかもしれないし、庇って貰ったっていう不甲斐なさ。
そんで、カロンに言ったらぶっ飛ばされるんだけど……
「？どうしたの、急に黙って」
「いや！何でもない！！」
庇われた時、追撃を避けるために抱えられた時、触れたんだよなぁ……顔に胸が。
眼鏡を今はかけてないからダイレクトに顔に、思いっきり、当たった。あれは事故だと言いたいけど、事故だけど！！
…………そこまで大きくなかったけど、柔らかかったな。
「ご主人様、カロンさまの招集により、馳せ参じました」
「うわ！？え、カロンいつの間に！？」
「先程きりやん様が何か考え事をされていた間に。ちょうど時間が空いたと返事が来ましたので」
声のトーンは変わってない。いや、装ってる可能性もある？
「その、怪我とか大丈夫だった？俺、なにもできなかったし、えっと、ぶつけたりとか」
「お気遣い感謝いたします。襲撃の追撃はすべて魔法で止めましたし、兵士の方々が迅速に捕縛してくださいましたので」
あ……あれって無かった事にされてる？俺だけ意識してた！？
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紅鴇ﾍﾞﾆﾄｷ@端末垢 - にゃーちゃんさん» 初コメありがとうございます！夢主ネロちゃんが刺さってくださって嬉しいです！もうすぐ続編に進みますが、完結までお付き合いくださいませ〜〜！ (11月30日 14時) (
レス) id: 15e99861f0 (このIDを非表示/違反報告)
にゃーちゃん - 初コメ失礼します！めためたに好き過ぎました…!!面白過ぎて、一気読みしてしまうくらいに好きです！夢主ちゃんがどストライク過ぎた…更新頑張って下さい。楽しみにしてます！ (11月29日 22時) (レス) @page44 id: fd6863f2a6 (このIDを非表示/違反報告)
Ray(プロフ) - 紅鴇ﾍﾞﾆﾄｷ@端末垢さん» ええええっ？！この場をお借りして､読んで頂いてありがとうございます…！これからも更新お待ちしてます…！ (9月28日 23時) (レス) id: d88e598144 (このIDを非表示/違反報告)
紅鴇ﾍﾞﾆﾄｷ@端末垢 - Rayさん» コメントありがとうございます！ひょぇ、まさかの拝読してる作品の作者様がコメントくださるとは……!!!!有能だけどマイペースなネロちゃんをよろしくお願いします！ (9月28日 21時) (レス) id: 15e99861f0 (このIDを非表示/違反報告)
Ray(プロフ) - 有能メイドが好きなので何度も読み返してます。更新頑張って下さい…！ (9月28日 1時) (レス) id: d88e598144 (このIDを非表示/違反報告)
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