第８２話 その幹部、とばされる。 ページ35
「え、ちょ、なに。っ！？」
「貴方様一人なら、私は抱えられます、ので！」
男女の体格差を微塵も感じさせないような、軽々とした動きだった。医務室への襲撃を彼女は俺を抱えて窓から跳び退き、飛んできているらしい何かを停めて落として、隙をついて俺を何処かに飛ばした。カゲと呼ぶあの子の魔法の使い方を知っていたから。
気持ち的には瞬き数回分だったんだけど、這い出した床の感触は医務室と異なって、毛の長い絨毯だった。遠くからかすかに聞こえるのは、ペンの動く音。
「誰か、いる？ごめん、あてっ」
「え？きりやん？どうして机の陰から……かくれんぼ？？え？」
「あとで説明するわ。一旦助けて」
「お、おぉう」
手を借りて立ち上がって礼を言う。さて本題。
「襲撃を受けた」
「は？どこで？！」
「医務室。今、Aさんが応戦してるけど、あの子一人で何とかなるものじゃない」
「くっそ早く言えよ！Nakamu！Broooock！大至急医務室！武器持って！変人メイドが応戦中！」
ここはきんときの部屋、執務室か？俺どこから出てきたんだろ……
詳しい事を話している余裕は無い。こうしている間にも、Aさんは戦っているのかもしれないんだから。
「今NakamuとBroooockが医務室に向かってった。きりやんはココに居て。鍵かけとくけど、」
「ごめん、任せた」
勢いよく出ていったきんとき。俺は急いでインカムをカロンに繋げる。まだ体感的に休憩は終わってないけど、今日はもう医務室は使えない。
「カロン！今どこ！」
『今は休憩中よ？やん、どうしたの？Aさん』
「医務室に襲撃を受けたんだよ！俺はAさんの魔法できんときの執務室にとばされて、Aさんはまだ医務室！」
『はぁ！？アンタAさん傷物にしたら承知しないからね！？』
ダンッ！と勢いのある台パンが聞こえた。それもそうだ、理由が色々ありすぎる。
第８３話 その幹部、畏怖。→←第８１話 そのメイド、応戦する。
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紅鴇ﾍﾞﾆﾄｷ@端末垢 - にゃーちゃんさん» 初コメありがとうございます！夢主ネロちゃんが刺さってくださって嬉しいです！もうすぐ続編に進みますが、完結までお付き合いくださいませ〜〜！ (11月30日 14時) (
レス) id: 15e99861f0 (このIDを非表示/違反報告)
にゃーちゃん - 初コメ失礼します！めためたに好き過ぎました…!!面白過ぎて、一気読みしてしまうくらいに好きです！夢主ちゃんがどストライク過ぎた…更新頑張って下さい。楽しみにしてます！ (11月29日 22時) (レス) @page44 id: fd6863f2a6 (このIDを非表示/違反報告)
Ray(プロフ) - 紅鴇ﾍﾞﾆﾄｷ@端末垢さん» ええええっ？！この場をお借りして､読んで頂いてありがとうございます…！これからも更新お待ちしてます…！ (9月28日 23時) (レス) id: d88e598144 (このIDを非表示/違反報告)
紅鴇ﾍﾞﾆﾄｷ@端末垢 - Rayさん» コメントありがとうございます！ひょぇ、まさかの拝読してる作品の作者様がコメントくださるとは……!!!!有能だけどマイペースなネロちゃんをよろしくお願いします！ (9月28日 21時) (レス) id: 15e99861f0 (このIDを非表示/違反報告)
Ray(プロフ) - 有能メイドが好きなので何度も読み返してます。更新頑張って下さい…！ (9月28日 1時) (レス) id: d88e598144 (このIDを非表示/違反報告)
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