第８１話 そのメイド、応戦する。 ページ34
専属の話はいつものように流して、いつものように仕事をこなす。専属に近しい扱いをされているのだから、少し面倒ではあるけども。
「今日は風が強いね。窓に色々飛んでぶつかってるもん」
「いやねぇ。掃除が大変なのよ」
「では今度、ティミスさまにお願いして、外側から拭き掃除しておきますね」
「え、良いの？」
カロンさまの休憩時間なので、いつものように交代を引き受ける。きりやん様は相変わらず、カロンさまに何か耳打ちされていた。
「Aさん〜。俺ってそんな信用ない？」
「と、申されますと」
「カロン、未だに俺がAさんの顔触ってたの、根に持ってるみたいでさ」
「いつぞやの、触診の話でございますね」
それ以降、呪いの話は持ち出してない。どうせ治る見込みは無いのだから。
なんとなく視線を窓に向けると、小石がぶつかっているのか、コツコツと音がする。
「ん、風ってそんな強いの？洗濯物が飛んでかないといいけど」
「そうでございますね」
それくらいの音しか聞こえなかった。私もそこまで耳が良い訳ではないから、余程大きな音がしない限りは大丈夫だろう。カゲも気になってるのか、窓を警戒してくれてるみたい。
「っ！？」
パン！と乾いた破裂音がして、窓が割れる。咄嗟にきりやん様に被さり、窓の方を見る。半分近く砕けて、強い風の音と床に散ったガラス。ついで、もう一発の破裂音。今度は確実に狙ってきた。
「なに！？何事！？」
「カゲ！！」
セレーネとルークスが影から飛び出す。陰と混ざって伸ばした影は、その音の発生源を捕らえた。
「ルーチェ！繋いでいて！きりやん様、失礼いたします！」
そこからは、無我夢中だった。
第８２話 その幹部、とばされる。→←第８０話 そのメイド、学ぶ。
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紅鴇ﾍﾞﾆﾄｷ@端末垢 - にゃーちゃんさん» 初コメありがとうございます！夢主ネロちゃんが刺さってくださって嬉しいです！もうすぐ続編に進みますが、完結までお付き合いくださいませ〜〜！ (11月30日 14時) (
レス) id: 15e99861f0 (このIDを非表示/違反報告)
にゃーちゃん - 初コメ失礼します！めためたに好き過ぎました…!!面白過ぎて、一気読みしてしまうくらいに好きです！夢主ちゃんがどストライク過ぎた…更新頑張って下さい。楽しみにしてます！ (11月29日 22時) (レス) @page44 id: fd6863f2a6 (このIDを非表示/違反報告)
Ray(プロフ) - 紅鴇ﾍﾞﾆﾄｷ@端末垢さん» ええええっ？！この場をお借りして､読んで頂いてありがとうございます…！これからも更新お待ちしてます…！ (9月28日 23時) (レス) id: d88e598144 (このIDを非表示/違反報告)
紅鴇ﾍﾞﾆﾄｷ@端末垢 - Rayさん» コメントありがとうございます！ひょぇ、まさかの拝読してる作品の作者様がコメントくださるとは……!!!!有能だけどマイペースなネロちゃんをよろしくお願いします！ (9月28日 21時) (レス) id: 15e99861f0 (このIDを非表示/違反報告)
Ray(プロフ) - 有能メイドが好きなので何度も読み返してます。更新頑張って下さい…！ (9月28日 1時) (レス) id: d88e598144 (このIDを非表示/違反報告)
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